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[吉沢side]

俺の彼女のAは、仕事に対してもプライベートに関しても理解がある方だと思う。俺が心配していた以上に今回の熱愛報道に関しても笑い飛ばしていて、なんだか心配していた自分がバカに思えた。

それでもやはりどこか上の空なことが多く、俺は彼女を見つめる。

「Aさーん、おいで〜」

お風呂上がりでキッチンの冷蔵庫を開ける彼女を呼ぶと、コチラを振り返ったAは嬉しそうに駆け寄ってきた。そのまま流れ作業のように膝の上に乗ってきた彼女の頭をタオルで拭いてやっていると、プシュッと音がなり彼女は持ってきたビールを開けたようだった。

「ビールですかお嬢さん」

『飲まないとやっていけませんよぉ』

「一缶じゃ酔えないのにねぇ」

出会った頃はまだお酒が飲めなかったAも気がつけば20歳を超えて、今では俺の晩酌にも付き合ってくれる。俺も記憶を飛ばすほど飲むようなことはしないが、彼女も中々アルコールには強いタイプらしくてビールひと缶では顔色さえ変わらない子だ。

茶色に染められている髪の毛をわしゃわしゃとタオルで乾かしてやると、だんだんとパーマが戻ってきてふわふわになってきた。

『そういえば、亮くんはお仕事いつからなの??』

「来週にはもうスケジュール入ってるなあ、あと3日は暇だよ」

『土日も?!』

「土日も」

缶ビールから口を離した彼女が勢いよく振り返り、頭一つ分は小さい彼女が俺を見上げていてその瞳はキラキラとしている。土日なんて関係ない仕事をしてる俺だけど、彼女は会社勤めのOLさん、こうして休日がかぶることなんてなかなか無かった。

「謹慎中ってわけじゃないけど念をとっての休暇だから、外にお出かけってのは出来ないけど」

『平気だよ、亮くんとお出かけする方が気使うから嫌だし』

「スミマセン」

電車に乗るのも二人の時は避けているから基本車だし、運転するのは基本彼女の方だ。そう考えると俺って甘えまくってるなあと思って声をかけた。

「何か欲しいものある??」

『どうしたのいきなり』

「お詫びの品」

その言葉に彼女は「うーん」と考えるそぶりをした後に笑顔で俺のことを見上げた。

『お洋服と鞄!!あと美味しいケーキ!!』

「...落ち着いたら買い物でも行こうか」

俺の予想だけどこの子はきっと認められる、彼女自身の輝きは色々な人を魅了するだろう。そしたら今までのようにコソコソとしたデートじゃなくて一緒に手を繋いでデートをしてみたい。

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〜空〜(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (2020年12月18日 18時) (レス) id: 0dde4696e9 (このIDを非表示/違反報告)
Yui(プロフ) - 続き気になります!更新待ってます! (2020年10月7日 0時) (レス) id: 1c6164a0e9 (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - Chiroruさん» ありがとうございます!!ご指摘ありがとうございます、どうしてもズレてしまうようで汗 これからもご愛読よろしくお願いいたします!! (2020年8月13日 18時) (レス) id: 51c364b744 (このIDを非表示/違反報告)
Chiroru - monoさん!毎日更新されるのがたのしみです!!また、23、24、23となってます! (2020年8月7日 23時) (レス) id: d654b36b98 (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - uka8502さん» ありがとうございます! (2020年8月3日 14時) (レス) id: 51c364b744 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mono | 作成日時:2020年7月26日 20時

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