U w a k i - 浮気 - Reo . S

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YOU side






玲於佐野です。

玲於よろしくね





佐野くんと、連絡先を交換した。

また逢いたい なんて言ってくれて嬉しかった


帰り道、佐野くんからのメッセージは想像よりも可愛らしくて思わず頰が緩む


臣以外の男の人とやりとりなんて
プライベートでは滅多にしないからな …




AAです!よろしくね




… なんか、素っ気なかったかな

ううん。変に意識しちゃおかしいよね

佐野くんは私の悩みを聞いてくれる、友達みたいなものだから これくらいが普通だよね






玲於今度の休み、いつ?

玲於ご飯行かない?ふたりで。






『 え … どうしよ 』





タクシーの運転手さんに自分の事務所までの住所を伝えて、後部座席に乗り込む

そしてスケジュール帳を開いて休みを確認する。


佐野くんとご飯か … 楽しみ。

なんか、ドキドキする





私はすぐに休みの日を3日くらい候補に送った

佐野くんだって売れっ子だから忙しいと思うし

それこそ私と広臣の休みが被ったら、私は彼の方に行くかも知れない





玲於来週の木曜、どうかな?

玲於その次でも良いけど、早く逢いたいから





どきん、と胸が高鳴った気がした




Aいいよ、私も早く逢いたい






この気持ちはきっと私もよく知ってる
けど、今まだ気付いちゃいけない気がして

そっと、蓋をした





玲於臣さん、平気?

A大丈夫だよ、内緒にする




広臣に隠し事をするたびに

悪い事をしてる気がして 後ろめたくなるけど



玲於また2人の秘密が増えたね




どうしてか、罪悪感と共に

危険な香りに惹かれていく自分も居るの




きっと今は慣れない環境に心が浮ついてるだけ

佐野くんみたいな人に優しくされて
ご飯に誘われて 嬉しくない人なんて居ない


何着て行こう？

どんなお店に行くのかな



そう思ってしまうのは自然のこと






* * *






広臣「 最近、いい事あった？」


『 え、どうして？』


広臣「 顔がにやけてる 」


『 嘘、そんなににやけてる？』




お洒落なインテリアで飾られた部屋で
広臣の香りに包まれて

こんな風に抱きしめ合って眠りに就くの

幸せのひととき





『 臣と、こうしてるのが幸せなの 』


広臣「 … 俺も、落ち着く 」





好きだよ、広臣

今はきっと 貴方だけを







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