▽ ページ46
OMI side
A話したい事があるから、今から行くね
そんなメッセージが俺のもとに届いた
今夜は特に何も予定がなくて、洋楽を聴きながら書き溜めてた作詞の曲を見返していた
今夜は、Aは亜嵐と何処かに出掛けているはずなのに。
この前、Aが風呂に入ってる間に手帳を盗み見たら 今日の日付に “ 亜嵐くん ” と書いてあった
Aも迂闊だな、そんなとこに書いておくなんて
浮気してるなら、もう少し隠した方が良いよ？
…
『 ごめんね、急に押し掛けて … 今平気？』
広臣「 ん、大丈夫。… 話したい事って？」
黒のセットアップにヒール、バーガンディの鞄
これでもか、ってほど勝負みたいなドレスアップに嫌気が差す。
俺とのデートの時と、同じくらい気合入れてる気がするのは気のせいか？
『 どうしても 言わなきゃいけない事があって … 』
広臣「 … なに？」
亜嵐との事を謝罪するつもり？
それとも、俺と別れようなんて … 思ってないよな
『 私ね … 広臣に、嘘付いてた 』
広臣「 … 嘘？」
『 それに … 広臣が付いてる嘘も、知ってて何も言わなかった。
知らないフリして、逃げてた … 』
俺の付いてる嘘って、なんだっけ
思い返せばAには嘘ばっかり付いてて覚えてない。心当たりが多過ぎる
もしかして、Aはもう気付いてんのかな
俺がしてる罪の事を
広臣「 … もしかして、ルイのこと知ってたの 」
『 … っ 、うん。あとマヤって人も 』
“ ルイ ” というのは俺の元カノで。
今は逢うたびにカラダの関係を求められる事が増えてて … いわゆる肉体関係、ってやつ。
マヤは知人の紹介で知り合ったガールズバーの子。
そいつは本命でも浮気相手でもない ただの遊びの女
広臣「 いつから … 知ってた？」
『 パーティーの、1ヶ月前くらいから 』
広臣「 何で何も言わなかったの 」
『 だって … 私も、ルイさんから臣を略奪したから … 文句言う権利なんて、ないでしょ 』
Aは確かに俺がルイとまだ続いていた頃
パーティーの二次会で一緒に飲んで、仲良くなって
ルイは潰れて寝てるから、って俺がホテルに誘って
そっからはトントン拍子で一線を超えて、浮気相手になった。
広臣「 … ごめん。」
『 いいの … 私にも責任があるから 』
Aはそう言って俺を見つめた
その目には何か強い決意を感じた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1739人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
中務れおあらん - さのまるさん» 一番いい判断だｧｯ！人間として見本になる判断ですね♪尊敬します！ (2018年3月24日 1時) (
レス) id: 01c710fdcc (このIDを非表示/違反報告)
えびちゃん(プロフ) - さのまるさん» 何が起こってるのか作者的にはハテナ？？です（笑）でもありがとうございます！嬉しいです(^_^)v そう言って頂ける方の為にもこれからも頑張りますっ！ (2018年3月7日 0時) (レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
さのまる - コメント欄に書くことじゃないですよね…笑 へんなコメントなど気にせず、大変だと思いますがこれからも更新頑張ってください！応援してます！ (2018年3月7日 0時) (レス) id: e2eb0f7e46 (このIDを非表示/違反報告)
あいこ - 名前変えて二回も言わなくても大丈夫です。読んでみます。 (2018年3月6日 23時) (レス) id: 6ad83d3193 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - あいこさん» 続編までちゃんと全部読みましたか？ (2018年3月4日 16時) (レス) id: 72fad80a8e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えびちゃん
| 作成日時：2018年2月3日 17時
