U w a k i - 浮気 - Reo . S

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YOU side






玲於くんにキスされて、世界が180℃変わった

唇が重なった瞬間 ほんのちょっとだけ後悔もした
私は何やってるんだろう … って

でもこれで良いんだって思った





「 ん … 柔らかい 」





胸はドキドキするし、身体は熱いし
顔から火が出そうなくらい恥ずかしくて

今まともに玲於くんの顔見れないかも …






『 … っ 玲於くん、唇噛んだ？』


「 え、噛んでないけど … 歯ぶつかったかも 」


『 キス … 慣れてない、とか？」


「 相手がAちゃんだから、すげえ緊張した 」






途中で、後頭部掴まれて
ぐいって引き寄せられた時は

強引にキスされてるってシチュエーションにドキドキしちゃった

甘噛みされたのかな、って思ってたけど

ちょっとぶつかっちゃったみたい




広臣も端正な顔立ちてるけど

玲於くんも間近で見ると、鼻筋通ってるし
唇だって、可愛い形してるし … 綺麗な顔






「 … そんな、見ないで。恥ずかしくて死ぬ 」


『 玲於くん、綺麗な顔してるなって … 』


「 Aのが綺麗だよ、本当に 」






ホラね、そうやって
不意に呼び捨てにされるのも案外嫌いじゃなくて


玲於くん、完全に私のツボを押さえてくるから

もう私貴方にどんどんハマってしまいそう …





『 もう … 起きなきゃ 』


「 仕事？」


『 ううん、午後からウォーキングレッスンなの 』






するりとベッドから抜け出せば、彼も後を追う様に降りて

天気が気になってカーテンの外を見る私を
背後から抱き締めて

“ 行かないで、Aちゃん ” なんて甘い声で囁くの


そんな事されたら、もうちょっと側に居たくなっちゃうじゃん






「 約束、決めよっか 」


『 約束 … ？』


「 そう、俺たちの関係を続ける為の約束 」






私たちはこうして、約束事をいくつか決めた






人前では他人のフリ。顔見知り程度という距離感は保つこと


2人の時だけ玲於くん、Aちゃんって呼ぶ事


お互いの淋しさを埋めたり、癒してあげる事


遠慮はしない。本能のままに求め合う




そして、

この関係は2人だけの秘密 ＿＿＿








「 また、必要だなって思った事は追加するから 」


『 うん、わかった 』






“ 約束ね ” って、彼は指切りの代わりに

そっと口付けを落とした









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