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REO side
ふと目が覚めたのは次の日の朝で
隣には規則正しい呼吸を繰り返す彼女
心地の良い体温が俺を安心させる
「 ん〜… 」
全身俺のスウェットに身を包んで
俺に背を向けて、背中丸めてるAちゃん
なんか大きい猫みたいで 思わず抱き締める
昨夜は色々大変だった
流石にいきなりはまずいと思って 何も手は出してないけど
ほんと、生殺し状態だよ
同じベッドで寝てるのも 完全にアウトなのに
『 … ん、れおくん 』
「 おはよ、Aちゃん 」
俺の回してる腕に両手添えて “ 重たいよ ” って
顔は見えないけど声で笑ってるのがわかる
だから調子乗ってもっとくっ付いて、ぎゅってしたら観念したように静かになるし
ほんっと可愛い
『 … 他の人の腕の中って、ドキドキするね 』
臣さんなんてやめて、俺にしなよ
そんな言葉は まだ俺には言えなかった
彼女の中で臣さんの存在は大きくて、俺なんかまだほんのひと握り
俺が忘れさせてあげる、なんて言ったはいいけど
どうしたら振り向いてくれんのかな
『 … 玲於くん、後悔してない?』
「 言ったでしょ、俺はAちゃんが好きなの 」
『 なんで、私なんか好きになっちゃったの 』
「 分かんないよ、何でよりによって先輩の彼女なんだろうって … 俺もびっくりだよ 」
そう言うと、くるっと身体をこちらに向けて
“ 前の私を見てるみたい ” ってやるせなく笑う
そんな頰に手を添えたら ぱちくりと瞬きする
キスしてもいい?って聞けば、Aちゃん真っ赤になるの
『 … したい?』
「 うん、超したい 」
『 じゃあ … いいよ?』
「 Aちゃんはしたい?」
何だ、この会話
こんな接近しておいて今更言うのも恥ずかしいけど、一応ちゃんと許可貰わないとね
『 … うん、してほしい 』
あぁもう、ほんとずるいね君は
したかったならちゃん そう言ってくれなきゃ
俺分かんないよ?
「 じゃあ … 目、瞑ってて 」
『 … はい、瞑った 』
いや、瞑ってんだろうけどさ
恥ずかしいからって手で目隠しされてたら邪魔で出来ないよ?
「 手、邪魔で出来ない 」
『 恥ずかしいもん … 』
早くキスしたい俺はじれったくて
その手を掴んで剥がして、そっと唇を重ねた
『 んっ … 』
触れた瞬間、“ んっ ”って声漏らすから
堪らなくなった俺は
後頭部抑えて、もっと深くしてやった
.
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中務れおあらん - さのまるさん» 一番いい判断だァッ!人間として見本になる判断ですね♪尊敬します! (2018年3月24日 1時) (レス) id: 01c710fdcc (このIDを非表示/違反報告)
えびちゃん(プロフ) - さのまるさん» 何が起こってるのか作者的にはハテナ??です(笑)でもありがとうございます!嬉しいです(^_^)v そう言って頂ける方の為にもこれからも頑張りますっ! (2018年3月7日 0時) (レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
さのまる - コメント欄に書くことじゃないですよね…笑 へんなコメントなど気にせず、大変だと思いますがこれからも更新頑張ってください!応援してます! (2018年3月7日 0時) (レス) id: e2eb0f7e46 (このIDを非表示/違反報告)
あいこ - 名前変えて二回も言わなくても大丈夫です。読んでみます。 (2018年3月6日 23時) (レス) id: 6ad83d3193 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - あいこさん» 続編までちゃんと全部読みましたか? (2018年3月4日 16時) (レス) id: 72fad80a8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えびちゃん | 作成日時:2018年2月3日 17時