イチバンボシ。 (ページ5)

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目黒「流石にそれはないです。加入させてもらう側にも、心の準備とかはあるんで」

ラウ「そりゃ泣くよ。だからあんな俯いてたんだ。可哀想」

向井「しかも入所したばっかやろ？それなのにこんな出来上がったグループ、戸惑って当然ですよ」

３人の様子から見て、だいぶ無茶振りなようだ。

滝沢「しょうがないじゃん！もう９人って決まってたのに、最後の最後にジャニーさんがワガママ言うんだもん！」

もん！って…

しかもジャニーさんが言うなら、それはもう決定事項じゃないの？

滝沢「で、どうする？」

そうだ。

撮影の時間も迫っている。

すぐにでも決断を下さないといけない。

俺「…ちょっと、９人だけにしてくれませんか？」

そう提案すると、滝沢くんは頷いて部屋を出て行った。

俺「…みんなはどう？正直に」

そう言ってみんなの顔を見回すと、頭を抱えている。

当たり前だ。

彼女の人生、そして俺らのグループの人生も掛かってるんだから。

俺「とりあえずどう思ってるか多数決、取ってみる？」

同意を得られたので、加入に賛成か反対かで多数決を取ることにした。

俺「加入に賛成の人」

向井「俺らも入れてもらった身だし、俺らが受け入れへんかったら、あの子どうなるんやろって」

佐久間「ダンスも上手だし、女の子がいるグループっていう目新しさもあるから、もっと注目されると思うし」

ラウ「同い年の子がいたら、一緒に頑張れるかなって」

阿部「いいと思うよ。武器はたくさんあった方が、グループの為にもなるしね」

俺「加入に反対の人」

岩本「正直、あの子がついてこれるとは思えない」

渡辺「ごたごたしそうで面倒い」

宮舘「女の子が入るってファンの方には、きっと簡単には受け入れられないよ」

目黒「あの子に頑張りたい気持ちがあるならいいけど…あの様子じゃ、なんか強制ぽかったし」

俺「見事に、割れたね」

４対４。

賛成派も反対派の意見も、全てみんな頷きながら聞いてた。

岩本「ふっかは？」

俺「俺？俺は…」

目黒「あの、俺ら３人とも意見したけど、正直加入させてもらったばっかの俺らに、そんな権利ないと思うから」

ラウ「僕達の票は無視してもらっても…」

宮舘「それはないよ。もう３人だってSnow Manの一員なんだから」

向井「でも、」

俺「あのさ、朝比奈さんの意見も聞いてみない？」

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