目撃情報 144 ページ18
五条side
ーーー
ーー
ー
現地に着くとAを迎えに来ていた補助監督が居た。
焦ってこちらに走ってくる。
「伊地知さん、五条さん！」
『状況は？』
「須藤さんから迎えの連絡が入りだいぶ経ちましたが電話も繋がりません」
『そのまま電話かけ続けろ。
伊地知は硝子に連絡。
Aを見つけ次第、僕は高専に飛ぶ』
伊「分かりましたっ」
祠に向かい全速力で走る。
頼むっ…間に合ってくれっ
着信音がだんだんと聞こえ、そちらに向かう
音が近くなってくる
早くっ…早くっ
地面に倒れている彼女が目に入る
『ｯ!!!Aｯ!!!』
『A!!!しっかりしろ!!!』
血だらけの彼女を抱き起こす
自分の手に彼女の血がヌルリ…と纏わりつく
血の気のない青白い顔
呼吸をしていない動かない冷たい身体
嘘だ…嘘だ…こんなっ
『目、覚ませよAｯ!!!
昴、残してどうする！
悠仁も待ってる！
俺に話しもあったんだろｯ!!
しっかりしろ!!!
まだ死ぬなｯ!!!』
ピクッと彼女の指先が動く
“……ｽｩｰ……”
わずかに彼女が空気を吸い込み胸が上下に動き始めた
『ｯ!!!!
昴のためにも生きろAｯ!!』
急ぎ抱き上げ、高専へと飛ぶ
ーーー
ーー
ー
高専に飛ぶと硝子が待つ処置室に走って向かう
彼女の血が自分の服に染み込む
ポタポタと落ちる
なんで出血が止まらないっ
止まりかける呼吸に焦る
『硝子！頼む!!!』
“バン”っとドアを足で蹴り開ける
「早く！こっちだ！」
処置台に彼女を寝かせる
『絶対に助けろ』
「助けるに決まってんだろ、誰に言ってる」
部屋から出ると壁にもたれズルズルと座り込む
こんな仕事をしていれば“死”なんて日常茶飯事と言っていいほど慣れていたはずだった…
なのに…
纏わりつく彼女の血の感触…
生気のない顔…
だらんと力なく落ちる手足…
そして彼女を失う恐怖…
震える指先で髪をぐしゃっと掴む
彼女だけは失いたくない
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mia - 最高でした。こんなに長いお話を断念せずに完結してくださって、本当にありがとうございます。終わってしまうのが寂しいです。 (5月28日 2時) (
レス) @page25 id: f90c104b93 (このIDを非表示/違反報告)
尊 - 本編完結おめでとうございます！終わってしまうと少し寂しい気持ちがあります、、、 番外編期待します！ (2021年3月23日 9時) (レス) id: b48a344f5f (このIDを非表示/違反報告)
ろこち(プロフ) - 完結おめでとうございます！そして楽しく読ませていただきありがとうございます！ほんと最近の生きがいでしたよ〜(TT)番外編、楽しみにしてます！一旦、お疲れ様でした♪ (2021年3月23日 8時) (レス) id: 3d8cf4b548 (このIDを非表示/違反報告)
ちゆ(プロフ) - 本編完結おめでとうございます！ほんとにそれぞれのキャラの優しさが身にしみたというか、ほんとにこの作品が好きでした！明日からも番外編楽しみに待ってます！ (2021年3月23日 1時) (レス) id: e02926125d (このIDを非表示/違反報告)
kotokoto23(プロフ) - 本編完結おめでとうございます！毎日更新が何よりの楽しみでした〜！番外編も楽しみにしています！ (2021年3月22日 21時) (レス) id: 0ce5745927 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿
| 作成日時：2021年3月11日 19時
