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夏油side
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「…五条さんには、その話をした？」
『悟は、最近、更に忙しくなったからね…
反転術式も使えるようになって、術式も鍛え抜かれて…最強になりつつある。
仕方のない事だ』
「でも、友人の為なら時間を作ってくれる」
『いや…こんな事で時間を取らせる訳にはいかないよ』
「こんな事？
重要な事だよ。
傑が言えないのなら、私から言ってあげる。」
『何故、そんなに悟に相談することを勧めるんだ…』
「それは五条さんが一番に相談役に適しているから。
口は悪いし、態度も悪い…けれど、術師としてあんなに適した人も居ない。
五条さんと傑は、考えを共有して、お互いに意見を尊重して、答えを導ける…最高の相棒だと思う。
それに…親友でしょ？」
『…親友…か…』
「傑が一番分かってるはずだよ。
まずは、五条さんにも伝えよ？
それからだよ。
きっと、くだらねぇ…って言って、私たちが思いつかないような言葉で導き出してくれる。
もし、答えがなくても、一緒に考えてくれる。 だから、五条さんにも相談して？」
『…分かったよ…』
「約束だよ？」
『あぁ…
…君に１つ頼みがある…』
「うん」
『抱きしめても良いかい？』
「…へ？」
彼女が返事をする前に、ギュッと彼女を抱きしめた。
抱き締めると彼女は、細くて柔らかくて…こんなに小さいのに、私にとってはとても大きな存在で…
「……大丈夫。傑は１人じゃないよ…」
『…っ』
背中に手を回され、優しくポンポン…と叩かれる振動に、無性に泣きたくなった。
…苦しかった…
自分の中で矛盾する考え。
自分の置かれている環境、状況。
全てが苦しかった。
彼女の温もりがそれを和らげてくれた。
彼女の肩に顔を当て、泣く姿を見られまい、弱った姿を出来るだけ知られたくないと…声を押し殺して泣いた。
じんわり…と彼女の服に染み込んでいく涙。
震える肩を彼女は何も言わず、優しく抱きしめて、さすってくれる。
「……何故…君は…そこまでしてくれる…。
何故…君は、そこまで私のことを見透かしている…」
『……今は教えてあげない。
でも、近々、きっと分かるよ…』
近々…？
彼女の事を知る機会が訪れるということなのか…
深く考えたいが今は、考える事を止めた。
もう少し、このままで…
彼女の温もりにすがりつく自分は、まるで幼子だった。
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雪椿(プロフ) - えねごりさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2021年12月26日 20時) (
レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
えねごり - 続きがすっごく気になります！！！更新無理せず頑張ってください！！！ (2021年12月26日 10時) (レス) @page50 id: 48217851a7 (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます(*^^*) １度目と違った五条をお届け出来て良かったです！一応、違うんだぞーってのを意識してますので、伝わって良かった(/ω＼) (2021年12月21日 19時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - ２度目の人生も毎回楽しみにして読んでます(*´꒳`*)五条先生のキャラが１度目の人生とはまた違って新鮮です！いつも素晴らしい作品ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2021年12月20日 23時) (レス) @page41 id: 89d33d75be (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - ありがとうございます！！(●´ω`●)楽しみにしてます♪( ◜ω◝و(و " (2021年12月11日 19時) (レス) @page26 id: f9eedc0803 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿
| 作成日時：2021年11月22日 19時
