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夏油side
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今日も、呪霊を祓って体内に取り込む。
何体取り込んだか、数えるのが苦になる。
しかし、報告書に記載は必要。
日に日に、己の中での非術師に対しての想い…信念が歪んでいくのが分かる。
“呪術は非術師を守る為にある”
…本当にそうなのか？
こうして、深く悩む日には必ず夢を見る。
顔に靄がかかり、ハッキリとその素顔を見たことはないが…
笑った口元が綺麗な女性が出てくる。
その綺麗な形をした唇が私の名を呼ぶ。
親しみの籠もった声で…
…私は彼女を知っている…？
“「…私、そこまで酷い味だと思ってなかったから……いつも我慢してくれてたんだね。
傑のおかげで沢山の人が助かってるし、私もその内の１人だから……お礼言いたくなっちゃった。
いつもありがとう。
だけど、これからは気分悪くなったら教えてね？
…こうやってジュース奢ることぐらいしか思いつかないけど」”
私に差し出されるレモンティー。
彼女の優しい声を聞くと、毎回ぐっと涙が込み上げてきそうになる。
この場所には見覚えがある。
高専内の自販機のベンチ…
私は、彼女と話したことがあるのか…
そして時には、彼女は涙を流し、訴えかけてくることもあった。
“「私の泣ける場所を作ってくれるって約束したのにっ」”
“「傑っ…傑っ…」”
“「助けてっ…傑…ｯ！」”
泣きじゃくる彼女は、ずっと私の名を呼ぶ。
触れようと思っても、自分の手は彼女をすり抜けてしまい、触れられない。
『君は…誰なんだ…』
何故、君はそんなに泣いている。
私に、何を求めている。
“「…傑……貴方は１人じゃないよ…」”
何故、そんな言葉を投げかけてくる。
その言葉を聞くと思い出す。
交流会、個人戦で水神と対戦した際に、彼女から掛けられた言葉。
“「貴方は１人じゃない」”
夢の中の女性と、水神が重なって見える。
…水神…なのか？
…有り得ない。
彼女とは似たような会話はしたが、夢に出てくる女性ではない。
“「傑…そっちには行かないで…」”
『…そっち…？』
女性は私の後ろを指を指し、そちらを見ると真っ暗な空間が広がっていた。
“「貴方は…光を歩くの…」”
『…光…』
“「そっちの道じゃないよ」”
『…君は誰なんだ…』
“「…貴方に愛された者…」”
『私が愛した…？』
そして彼女はクスッと笑うと、いつも消えていく。
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雪椿(プロフ) - えねごりさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2021年12月26日 20時) (
レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
えねごり - 続きがすっごく気になります！！！更新無理せず頑張ってください！！！ (2021年12月26日 10時) (レス) @page50 id: 48217851a7 (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます(*^^*) １度目と違った五条をお届け出来て良かったです！一応、違うんだぞーってのを意識してますので、伝わって良かった(/ω＼) (2021年12月21日 19時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - ２度目の人生も毎回楽しみにして読んでます(*´꒳`*)五条先生のキャラが１度目の人生とはまた違って新鮮です！いつも素晴らしい作品ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2021年12月20日 23時) (レス) @page41 id: 89d33d75be (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - ありがとうございます！！(●´ω`●)楽しみにしてます♪( ◜ω◝و(و " (2021年12月11日 19時) (レス) @page26 id: f9eedc0803 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿
| 作成日時：2021年11月22日 19時
