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夏油side
ーーー
ーー
ー
“カリカリ…”
と何かが襖を引っ掻く音がして、我に返り襖を開けた。
すると隙間から、ヌルッと大きな白い塊が部屋の中へと入ってきた。
「ン、ナァァ〜…」
『…猫…』
白い塊はベッドの上に乗ると、私を見上げて声を上げて鳴いた。
真っ白な綺麗な毛並みに、透き通ったブルーの瞳。
フワフワとしたそれは、ジーッと私を見てくる。
思わず手を伸ばし、身体を両手で掴んで持ち上げた。
『…大きいな…君はそうゆう種類なのか？』
「ナァ〜…」
ブラ〜ン…と伸びる身体は、想像していたよりも大きく、手触りはすごく良かった。
「それはメインクーンっていう種類だよ」
『…A…』
「名前は白玉だよ」
「ニャーー！」
彼女はモコモコの服を着て、部屋の中へと入ってきた。
髪もわずかに濡れているし、先ほどまでしてあった化粧も落ちている為、入浴後だと分かった。
「浴衣でごめんね？
弟の寝間着だと、身長が足りなくて傑の手足出ちゃいそうだったし…暖房も効いてるから寒くないよね？」
『あぁ、問題ない。
それより一体全体どうゆう事か説明をして貰えると助かるんだが…』
彼女はベッドへと腰掛けた。
白玉は下ろして欲しそうにモゾモゾとしたので下ろすと、彼女の太ももの上に寝転がった。
彼女が隣をポンポンと叩き、座って欲しそうにしていたが女性のベッドに腰掛けるのはと一瞬躊躇ったが、素直に座った。
「傑、禪院の言葉聞いて大丈夫だって言ってたけど……嘘だよね？」
『…嘘じゃないよ。
私たちの事をよく知らない人間に言われた言葉なんて聞き流せば良い』
「確かにそうだよ。
でも、顔は正直だった。
…傷ついていた。
だから、貴方を１人にしたくなかった。」
『……もし、傷ついていたとして、１人でも大丈夫だ。問題ない。』
「言ったよね、傑は１人じゃないって。
私が傑の立場なら、誰かに愚痴を聞いて欲しいもん。
あんな奴にこんな事言われた！って…傑は、それを１人で溜め込もうとしてた。
それが嫌だったの。
私の勝手で、こんな所に連れて来ちゃって、ごめんね？
でも、愚痴の１つくらい零して欲しい」
彼女は心を読む術式を持っているのではないかと思う。
それほど、他人の表情や仕草に敏感なのか。
感情が豊かだから、心が豊かだからこそ…心が綺麗だからこそ気づけるのかもしれない。
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雪椿(プロフ) - えねごりさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2021年12月26日 20時) (
レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
えねごり - 続きがすっごく気になります！！！更新無理せず頑張ってください！！！ (2021年12月26日 10時) (レス) @page50 id: 48217851a7 (このIDを非表示/違反報告)
雪椿(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます(*^^*) １度目と違った五条をお届け出来て良かったです！一応、違うんだぞーってのを意識してますので、伝わって良かった(/ω＼) (2021年12月21日 19時) (レス) id: e95a52c7d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - ２度目の人生も毎回楽しみにして読んでます(*´꒳`*)五条先生のキャラが１度目の人生とはまた違って新鮮です！いつも素晴らしい作品ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2021年12月20日 23時) (レス) @page41 id: 89d33d75be (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - ありがとうございます！！(●´ω`●)楽しみにしてます♪( ◜ω◝و(و " (2021年12月11日 19時) (レス) @page26 id: f9eedc0803 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪椿
| 作成日時：2021年11月22日 19時
