☆380 思い出巡り ページ26
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・・・怨念の事件が終わって、夜が明けた。
悟空たちは最後まで戦い続けた女が、ずっと守ってくれたバーダックを連れて、地球へ帰ってきた。…崩れた女が残した、宝石を持って。
闘いは勝った。だが、大きなものを、失った”気”がした。と、悟空たちは心の中で思っていた。最後まで闘ってくれた謎の戦士が、目の前で消滅した。
名前も知らない、会ったこともない、謎の女。悟空たちにとって、彼女への認識はそれだけだ。
それなのに、酷く悲しい喪失感に襲われた。
・・・神殿に到着した悟空たちは、家族と仲間の抱擁に包まれた後、戦いのこと、そして、彼女の死を皆に伝えた。皆は口を閉じ、沈黙が続いたが、誰かがドラゴンボールで生き返らせようと提案した。
ドラゴンボールはちょうど、ブルマたちが機転を利かせすでに７つそろっていた。叶える願いは２つ。地球で傷ついた損傷の回復と、彼女を生き返らせること。
さっそく神龍を呼び出そうと仲間が活きこむが、ネヴァリィはそれを制した。今日はもう皆ボロボロだから、しっかり養ってからのほうがいいと。ブルマもバーダックが帰ってきたらパーティーを開きたかったということで、その準備のためにも全て明日に持ち越しになったのだ。
・・・そして、その日の昼下がり。
バーダックは目を開けた。
「………」
柔らかいベットから身体を起こし、辺りを見渡す。見たことある壁の作りは、みことと共有した記憶の中から、カプセルコーポレーションだと理解した。
気を探る。部屋の外にはこの場を行き交う研究員達、外にはなにやら慌しく動く人々と、ブルマ、そして、トレーニングルームにはサイヤ人たち。リビングらしき場所にはヤムチャたちがいる。
・・・みな、バーダックの目覚めを待ちながらやるべきことをしていた。
「おはよう、バーダックさん」
「……ああ、おはよう。ネヴァリィ」
そして、ずっとベットの側の椅子に座っていた、ネヴァリィ。彼は白い布に包まれた小さな何かを大切に持ちながら、バーダックに声をかけた。
「……どう？２度目の命は」
「………静か過ぎて怖いくらいだ」
「外に行けば、賑やかな人たちがたくさんいるよ」
「オレにとって複雑な関係だけどな」
”複雑”の意味を、ネヴァリィは知っている。
『バーダックと彼らは仲間であり家族』
・・・だが、彼らとその関係を築いたのはみことだ。
バーダックにとって、彼らは、
みことを通して見てきた、顔見知りなのだ。
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おと姫と愉快なサカナたち(プロフ) - うう…感動した…これ書籍化して欲しい！ (2019年4月17日 0時) (
レス) id: e21618e8ed (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - はじめまして！1からすべて読ませていただきました！最後のほうなんかはもうボロボロ泣いて読んでました笑 この小説でバーダックが好きになりました！また次の作品も読ませていただきたいと思います！！ (2018年11月28日 13時) (レス) id: 2f5a2fbd1b (このIDを非表示/違反報告)
降る家 - 十六夜月夜さん» ありがとうございます！正直、数年かけたというより、更新遅らせて数年掛かった作品ですが(苦笑)、読者のみなさんが待ってくださったことに感謝しています。番外編のページも作る予定なので、またお会いしましょう！ (2018年9月16日 21時) (レス) id: 23637d11a4 (このIDを非表示/違反報告)
降る家 - 木乃さん» 今までありがとうございました！実は最後に龍空と菜々乃には登場してもらおうと思ってました！あくまで、「成り代わりの道には進まず、生きる二人」であり、やまとと仲良くDB友達になる未来へ進む。という意味も籠めてのエピローグなんです！番外編でお会いしましょう！ (2018年9月16日 21時) (レス) id: 23637d11a4 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜月夜(プロフ) - 降る家さん、今までお疲れ様でした！数年掛けて完結した作品...憧れます！ (2018年9月1日 21時) (レス) id: f9bc2076b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：降る家 | 作成日時：2017年10月1日 16時
