カレカノごっこ7【梅原裕一郎】

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収録が開始されてドキドキとうるさい心臓を落ち着かせる為に大きく深呼吸をした
意を決してマイクの前に立って指示されたシーンのセリフを口にした









貴方「〜〜〜〜〜〜〜〜〜」








一言一言丁寧に、自分が思うままにお芝居をした
やっぱりマイクの前だと堂々としてられる。









ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｻｰ「はいOK！日辻さんとっても良かったですよ！」

貴方「ありがとうございます…！」

佐倉「凄い！さっきまでの緊張が嘘みたいだったよ！」

貴方「そんなっ、ありがとう！」









良かった…なんとか着地点はOK…かな？
この調子で次のシーンも________________









西野「ダメよ、やり直し」

貴方「！」









声がして音響室に顔を向けると西野監督が怖い顔で私を見つめていた









西野「最初からやり直して」

貴方「は、はい…！」









慌ててマイク前に戻って流れる映像に合わせてアフレコをした









貴方「〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

西野「止めて、もう一度最初から」

貴方「すみません、お願いします！」









それから何度も何度もやり直しをして2時間ほど繰り返し同じセリフを読み続けた



…けどその日、私が西野監督からOKを貰える事は無かった









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