医療班設立について【進撃の巨人】 (ページ5)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:1,752 hit

調査書 NO.04 ページ5

｢まぁ時間もあるわけだしA。話してやったらどうだ？せっかくの同性の兵士なわけなんだし｣
｢そこ関係ありますか？｣

｢じゃあ、端的にまとめて話しますね？｣

私は内地で町医者をしている両親の元に産まれました。兄弟はいなく家族3人で仲睦まじく暮らしていました。

私は物心着く前から、聴診器や注射器など、医療系の物に興味があったらしいです。両親はきっと私も医者の道に進むのだろうと思い、幼い頃から色々医療について勉強させました。

私も特に苦でなかったので、学べる分だけ学べば7歳の頃には1人前とはいきませんが、それなりに処置ができるようになっていました
父も母も街の人から慕われる優しい性格だったので、私の上達を街の人も喜んでくれました。
そんな順風満帆に進んでいたその時、事件が起きました

父と母は診察の帰り、暴走した馬車の下敷きになり、そのまま帰らぬ人となりました。即死だったらしいです

私はその知らせを聞いて現場に向かいましたが、もう手遅れで、2人は変わり果てた姿でした。

｢行ってきます、いい子にしてるんだぞ｣

それが父と母の最後の言葉でした。

それからが大変で、両親の残した遺産は誰が受け継ぐのだの、私を誰が引き取るのだの大人の醜い争いが始まりました。

父の同業者で、とても腕のたつ医者が私を引き取ると名乗り出てくれたのですが、遺産の相続権は私に全てあったので、遺産目当ての親戚がそれを拒み、無理やり私を引き取りました。

私はまだその頃8歳だったので、まだ自分の感情をコントロールすることが難しく、よく親戚のおばさんに口答えしていました。そこの家は四人兄弟で、特に上から3番目と4番目の双子の兄妹は、それはそれは意地悪くて、よく私の物を隠して、それをおばさんに告口をし怒られていました。

その罰として山奥の小屋に1ヶ月ほど放置されていた時、調査兵団と出会ったのです。