【そらまふ】朝昼男、夜女型人間【うらさか】

29-side-mfmf ページ31

「なんなの…」


通話の切れたスマホを呆然と見つめる


「まふどーん、A、何だって？」

「なんか通話切られたんだけど
あと様子おかしかった」

「えー？どんな風に？」

「声」

「へー…
あっちょっおめーセコいぞ！！」

「あー、ダメージ喰らった」

「は？ボケッとしてるから悪いんだろ」


さかたん、相槌打ってるけど全然興味無いだろ

意識どう見ても画面の中よの


…まああの三人は置いといて

Aも男だけどさ
それなりに頼れないところも有る訳で。


ヘタレだしノリ悪いしチキンだし

言い出したらキリがない


というか、あの口調で迷子になってない筈がない(決めつけ)


第一ここに来るときも乗り気じゃなかったし

…強行突破したさかたんが悪いとはいえ
持論を言えなかった僕にも少し非はあると思った


……




「…あのさー
僕ちょっとA探してくる」


そう言って立ち上がると、曲げっぱなしだった膝が悲鳴を上げた


少し擦り、スマホを持ち玄関に向かおうとすると


「待って、俺も行くー」

「…さかたん興味無いんじゃないの？」

「は？誰が言ったそんなこと」


…誰も言ってないけど


「じゃあ俺はここで待ってる」

「じゃあ俺もー」


そらるさんとうらたんは
空き巣に対応するために家で待機してるらしい

どう考えてもゲームしたいだけとしか思えない



「じゃあ行ってきまーす」


結局僕とさかたんで夜道に踏み出した


不安だ…色々と

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