追憶の約束 ページ11
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あの後、男は偽造された手紙と共に折れた簪を私の机に置いていた。
「 "己の無力さを痛感しました。
探さないでください。 A"…っと。
…ま、こんなもんか。」
抵抗しようにも、あの男に骨を何本か折られたのか、ろくに動ける足なんて無かった。
外で沢山の人の叫び声が聞こえる。
…ごめん、…ごめんね。
大好きな町を、私はこの手で助ける事ができない。
そして、燃え盛るばかりの炎。
…この光景が、炎を出せなくなった引き金だ。
視界に映る全てが炎。
あぁ。
私の１８年間が頭に流れ込んでくる。
「Aちゃんはお日さんみたいにあったかいねぇ。」
「嬢ちゃん、もうそんな大っきくなったのか！」
「またウチの犬と遊んでやってくれよ！」
________
「お前は俺たちの大切な…」
「私達よりこの子を先にお願いしますっ！」
…焔ビトになった両親。
炎に焼かれている姿しか記憶に残っていない。
________
『私、いつか紺炉みたいになりたい！』
紺「ハハ、頼もしいこった。」
『へへっ。あ、金平糖かってかえろうよ〜！』
紺炉と一緒に手を繋いで帰った夕暮れ。
たまにおんぶとかしてもらってたっけ。
________
『もし、紅丸が誰にも頼れなかったら、
その時は…、私が紅を助けるからね！』
紅「本当だな？」
『うん！約束するよ。』
指切りまでしたのに、私の方から忘れてしまうなんて思いもしなかった。
私は２年前からずっと彼を置いてけぼりにしている。
…会いに行かなきゃ。
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ニャノこ - 終わった？続き待っています。頑張ってください！ヽ(〃'▽'〃)ノ (2022年3月27日 13時) (
レス) @page14 id: 7b98f51063 (このIDを非表示/違反報告)
春 - 続きが気になります！ (2020年12月12日 0時) (レス) id: f1000ea62f (このIDを非表示/違反報告)
ノア - これで、終わりなんでしょうか？続き、できれば読みたいです！！ (2020年11月13日 23時) (レス) id: 446b9f453e (このIDを非表示/違反報告)
林 - 更新楽しみにしてます!頑張って下さい (2020年10月2日 20時) (レス) id: d6efe66a53 (このIDを非表示/違反報告)
sin4(プロフ) - コメント失礼します！面白くて読む手が止まりません！無理せず更新頑張って下さい！ (2020年4月30日 8時) (レス) id: 3081895e5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：安部安産安売 | 作成日時：2020年4月9日 17時
