嘘つきは恋の始まり【梅原裕一郎】〜完結〜

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放送を終えて楽屋に戻りスマホを開いた
裕一郎くんのトーク履歴を見ると既読は付いていたが返信はなかった。
聴いてくれなかったかな…
でも最後にもう一度…もう一度だけ話がしたい。
きっと家にいるはず…！


これで最後にする。ちゃんと気持ちを伝えたい
そんな思いで楽屋を飛び出した









貴方「！」








勢い良く楽屋を飛び出すとそこにいた人物に目を見開いた









貴方「裕一郎くん…！」

梅原「…」









壁に寄りかかって無表情で私を見つめる裕一郎くんに思わず涙が溢れた









貴方「ごめんなさい…！ずっと黙っててごめんなさい！」

梅原「…」

貴方「手紙を入れ間違えた事怖くて言い出せなくて…振られて別れれば丸く収まるだろうって思ってた。でも気づいたら裕一郎くんの事本当に好きになってた。だから余計本当の事言い出せなかった…っ」

梅原「…」









何も言わずにただ私を見つめ続ける裕一郎くんに対して今伝えられる精一杯の気持ちをぶつけた









貴方「本当の事を言ったら傷つけるって思った…ううん、嫌われるのが怖かった。自分の為にずっと隠して…結局傷つけた…！本当ごめんなさい…っ」








やっと面と向かって言いたいことが言えて少しだけホッとしたけど泣きすぎて嗚咽混じりだしもう顔はぐしゃぐしゃだった

あとは裕一郎くんの返答を待つだけ…









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