43 ページ44
.
あの後真礼ちゃん達は私に気を利かせて何も聞かずに帰ってくれた
私はどうしたらいいのかわからず1人楽屋でボーッとしていた
その時ゆっくり扉が開いて「もしかして裕一郎くんが…」なんて思い立ち上がるとそこに居たのは江口さんだった
裕一郎くんが来るわけないよね。
貴方「江口さん…どうしたんですか?」
江口「やっぱり心配だから戻ってきた」
貴方「すみません…」
隣の椅子に腰をおろす江口さんに自分もまた席に着いた
しばらく沈黙が流れた後先に口を開いたのは江口さんだった
江口「…あのさ…さっきの話本当?」
貴方「…はい」
江口「俺の事好きだったって事?」
貴方「はい…私は江口さんの事がずっと好きでした。あの日江口さんの鞄に手紙を入れたつもりが間違えて裕一郎くんの鞄に入れてしまったんです」
江口「なるほどね…」
ずっと江口さんの事が好きでやっと告白できたのに心は晴れないままだった
今はもう裕一郎くんの事で頭がいっぱいだ
江口「…こんな時に言うのズルいかもしれないけどさ、俺Aちゃんの事好きなんだ」
貴方「…えっ!?」
江口「Aちゃんが梅ちゃんと付き合いだしてやっと自分の気持ちに気づいた」
貴方「っ…」
江口「だからさ…俺じゃダメかな」
嘘…まさか江口さんから告白される日が来るなんて…
けどやっぱり裕一郎くんに好きだと言われた時の方が嬉しさが強かった
以前の私なら泣くほど喜んでただろう。
でも今の私は…
貴方「…ごめんなさい。江口さんの事好きだったけど…今は裕一郎くんの事が好きなんです」
江口「そっか。ツイてねぇな〜笑 もっと早く気づいてれば付き合えてたかもしんないのに〜」
貴方「すみません…」
江口「謝んないで。聞いてくれてありがとうね。Aちゃんも梅ちゃんにちゃんと言いなよ」
貴方「…はい」
江口「ちゃんと話せばきっと聞いてくれるから。ね?」
そう言って頭を撫でてくれる江口さんに頷いて微笑んだ
ちゃんと話せば聞いてくれる…かな。
でももう私の話なんて聞きたくないって言われたら…
それになんて言えばいいんだ
.
612人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はっとり(プロフ) - pocoさん» poco様、コメントありがとうございます!とても嬉しいお言葉ありがとうございます😭カレカノごっこはできる限り長く続けたいと私も思ってます!今後ともよろしくお願いします! (2022年10月19日 3時) (レス) id: 623881151d (このIDを非表示/違反報告)
poco(プロフ) - いつも楽しませていただいてます!個人的になのですが、「カレカノごっこ」や、「言うこと聞きなさい!」は長く続いている&特に大好きな作品なので続けてほしいです😭これからも応援しています! (2022年10月18日 23時) (レス) @page49 id: dd464bb7d4 (このIDを非表示/違反報告)
はっとり(プロフ) - のるのらさん» のるのら様、コメントありがとうございます!そう言って貰えて嬉しいです😭これからもよろしくお願いします! (2021年10月5日 17時) (レス) id: 623881151d (このIDを非表示/違反報告)
のるのら(プロフ) - めちゃくちゃ良かったです…(´;Д;`)はっとり様の小説大好きですうううう!!!これからも色んな小説読ませて頂きます!!! (2021年10月5日 15時) (レス) @page49 id: 255e9f325b (このIDを非表示/違反報告)
はっとり(プロフ) - マメさん» マメ様、コメントありがとうございます!こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました😭とても嬉しいです。これからも頑張ります!! (2021年9月25日 9時) (レス) id: 623881151d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はっとり | 作成日時:2021年7月15日 21時