嘘つきは恋の始まり【梅原裕一郎】〜完結〜

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カーテンの隙間から漏れる日差しに目を覚ますと隣で裕一郎くんが気持ちよさそうに眠っていた

眩しいのか眉をピクっとさせる裕一郎くんにそれだけで愛おしさが込み上げてきた








梅原「ん………なに」

貴方「あっ、ごめんなさいあまりにも綺麗な寝顔だったからつい…」

梅原「別にいいけど」








目を覚ますと見られていた事に気づいて顔をしかめる裕一郎くんに慌てて謝罪をした


体を起こして欠伸をしながら伸びをした後私に顔を向けた








梅原「おはよ」

貴方「おはよう」

梅原「…体は？」

貴方「大丈夫。裕一郎くんの方こそちゃんと眠れた？狭かったでしょう」

梅原「大丈夫」








会話の流れで昨日の事を思い出したら段々恥ずかしくなり誤魔化すようにベッドから出て洗面所へ向かった



顔を洗い歯を磨きながら昨日の事を思い出した
恥ずかしくて色々としんどかったけどそれ以上に凄く幸せだった。
裕一郎くんってああいう表情するんだなー…



ボーッとしていると突然後ろから抱きしめられて驚いて体が飛び跳ねた








貴方「！び、びっくりした…」

梅原「歯ブラシ余ってる？」

貴方「使い捨て用のなら」

梅原「さんきゅ」









歯ブラシを渡すと隣でシャコシャコ磨き始めた

何だか気まずい…
どういう顔で会話したらいいのかわからない


鏡に映る裕一郎くんにチラッと視線を向けるとこちらを見ていたのか目が合い咄嗟に逸らしてしまった



俯いて歯磨きを続けていると腕を引っ張られ、歯ブラシが口から離れると裕一郎くんと唇が重なった
唇が離れると突然の事で驚いて口の中の物をゴクンと飲んでしまった









貴方「は、歯磨き粉飲んじゃった…！」

梅原「ぶっ笑」

貴方「も、も〜！！笑い事じゃないよ！」

梅原「ほんとツボだわ…笑」

貴方「裕一郎くんのせいだよ！！」








いつまでも笑ってる裕一郎くんの隣でムッとしつつうがいをした








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