嘘つきは恋の始まり【梅原裕一郎】〜完結〜

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貴方「その時宏太朗くんが驚いて尻もち着いちゃって笑」

梅原「アホだろ笑」









しばらくたわいも無い話で盛り上がり、ふと時計を見るともう23時になりそうだった









貴方「ごめんなさい！もうこんな時間…つい話し込んじゃった」

梅原「いいよ、つかお前って普通に喋るんだな」

貴方「よく言われる…笑 打ち解けると普通に話せるって言うか…笑」

梅原「楽しかった」

貴方「！わ、私も楽しかった…です」









本当に楽しかった。時間が経つのを忘れるくらい
あんなに怖いと思ってた裕一郎くんと2人きりで笑って会話してるなんて…不思議な感じ。





帰る支度が整い玄関まで裕一郎くんを見送った









梅原「お邪魔しました」

貴方「今日はありがとう」

梅原「おう。コーヒーご馳走様」









微笑んで頷くと振り返ってドアを開けた









貴方「え」梅原「え」









2人して目の前の光景に驚いてポカーンとしてしまった
土砂降りの雨が降っていたから。









貴方「うそ、雨？全然気づかなかった…」

梅原「結構降ってんな…」

貴方「傘使って！」

梅原「1本しか無いだろ？明日も降ってたらどうすんの」

貴方「確かに…」

梅原「タクシー呼ぶからいいよ」









送って貰った上に雨の中お金を使わせてタクシーで帰らせるなんて…
こうなるならあの時引き止めなければ良かった
お礼するはずが余計迷惑をかけてしまった








貴方「…泊まってく？」

梅原「…」

貴方「無理にとは言わないよ！ただこの雨だし…」









無言で見つめられ恥ずかしくなり焦って誤魔化すとドアが閉まる音が聞こえた
裕一郎くんに視線を向けると何を考えているのか分からない表情で立っていた


この後どうしたらいいか分からず俯くと靴を脱いで家にあがり私の手を引いてリビングへ移動した









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