嘘つきは恋の始まり【梅原裕一郎】〜完結〜

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楽屋で台本チェックをしていると扉が開いて宏太朗くんが入ってきた









貴方「あ、宏太朗くんおは…わぁっ」

西山「A！」

貴方「は、はい…！」









楽屋に入ってくるなり私の元へやってきて肩をガシッと掴まれた









西山「梅ちゃんと付き合ってるってどういう事！？」

貴方「あぁ…」

西山「梅ちゃんの事好きだった事すら知らなかったんだけど！？」

貴方「あはは…とりあえず座ろう？」









苦笑いで言うと宏太朗くんはしぶしぶ隣に座った









西山「ビックリだよ！まさかAが梅ちゃんの事好きだったなんて…」

貴方「ははは…」









違うんです。本当は江口さんの事が好きで手紙を入れ間違えたんです。
挙句の果てには怖くて本当の事が言えなくて気づいたらカップルが成立してたんです。









西山「まあでも意外と合うのかもね？」

貴方「そ、そう？」

西山「まあ応援はするよ！」

貴方「あ、ありがとう…」

西山「でももっと早く言ってよ！」

貴方「ごめんね？笑」









隠されてた事に拗ねてムッとしている宏太朗くんにクスッと笑った
だってなんか恥ずかしいんだもん…好きな人とかの話なんて。
だから宏太朗くんにも江口さんの事を好きだとは伝えてなかった









西山「でも僕はAは江口さんの事好きなのかと思ってたよ！」

貴方「…えぇ！？な、え、ど、どうして…？」

西山「うーん、なんとなく？好きなのかなって」

貴方「そ、そうなんだ」








うそ。私そんな態度に出てた？
江口さんに気づかれてたらどうしよう…

というかさすが宏太朗くんだな…よく見てると言うか勘が鋭いというか…笑









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