嘘つきは恋の始まり【梅原裕一郎】〜完結〜

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わざわざ玄関の前まで送ってくれた裕一郎くんにお礼を伝えた









貴方「送ってくれてありがとう」

梅原「おう」

貴方「パスタも美味しかった。ご馳走様です！」

梅原「…」

貴方「？」









笑顔で伝えると何も言わない裕一郎くんを不思議に思い首を傾げるとゆっくりと手が伸びて目の下辺りに触れられピクっとした









梅原「クマすげーな」

貴方「昨日寝れなくて…」

梅原「なんで？」

貴方「え？」

梅原「なんで寝れなかったの？」

貴方「そ、それは…」









なんで？と聞いてくる割には全部見透かしたような目で見られて耐えきれず目をそらすと手が頬に移動した









梅原「俺の事考えてたんだ」

貴方「！ち、ちが…っ」

梅原「違うの？」

貴方「っ…」









全部わかってる。わかってる上で聞いてくるんだ

けど何も答えられない私に裕一郎くんはクスッと笑ってからゆっくりと顔を近づけてきた
慌てて裕一郎くんの口元を手で抑えると気に食わないのかジッと睨まれてしまった









貴方「な、なんでキスするの？」

梅原「…付き合ってんだからキスくらいするだろ」









確かにそうだけどそれだけ？
からかってるとかお遊びのつもりで付き合ってるんじゃないの？

その時真礼ちゃんから言われた言葉を思い出した






" そんなのAの事が好きだからでしょ "




え、いや…まさか…ね？






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