嘘つきは恋の始まり【梅原裕一郎】〜完結〜

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運ばれてきたパスタを2人して静かに口にした

美味しい。初めて来たお店だけど気に入っちゃった
またこっそり来ようかな








貴方「美味しいですね」

梅原「なあ」

貴方「はい？」

梅原「なんでいつまでも敬語なの」

貴方「…なんでですかね？」

梅原「付き合ってんだからタメ語にしろよ。つか同い年だろ」









付き合ってる…付き合ってるけど…
あれは私のミスというかなんというか…








貴方「あ、あの梅原さん！」

梅原「裕一郎」

貴方「ゆ、裕一郎くん…」

梅原「なに？」

貴方「！」









優しく笑う裕一郎くんに心臓が飛び跳ねた
今までしかめっ面で怖い裕一郎くんしか見た事無かったから何か変な感じ…









貴方「？？？？」

梅原「なんだよ」

貴方「いや、なんか心臓がちょっと苦しくて」

梅原「はあ？笑」

貴方「っ…」








笑ってる…そうやって笑うんだ。初めて見た
あれ、なんか本当に心臓が痛い。

良くわからないけど心臓がドキドキうるさくて誤魔化すようにパスタを頬張った
その時横の髪が入りそうになり裕一郎くんが耳に掛けてくれた









貴方「っ…あ、ありがと…ございます」

梅原「だからなんで敬語なんだよ笑」

貴方「すみません…！あぁこれも敬語だ…っ」

梅原「落ち着けよ笑」








裕一郎くんって普通に笑うんだ…
いや笑うよ。人間なんだから
私が知らないだけで普通に優しい人なのかも。じゃなきゃあんな風に笑えないよね









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