嘘つきは恋の始まり【梅原裕一郎】〜完結〜

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収録が終わり皆が続々と帰る中私は鼓動を鳴らしていた
ついに告白の返事を貰える…！


楽屋に残るは私と江口さんと梅原さんのみ。
梅原さんいつもは早く帰るのに今日は遅いんだな…
これじゃあ告白の返事して貰えないんじゃ…









江口「よし、じゃあ俺帰るわ！お疲れ！」

貴方「えっ」

江口「え？」

貴方「あ、いや…お疲れ様です…」

江口「？お疲れ様！」









普通に帰っていく江口さんに頭の中はプチパニックを起こしていた

え、な、なんで…！？告白の返事は！？
まさか手紙に気づいてないとか？江口さん自分でも自分の事だらしないって言ってたから…

それとも私振られたって事…？
私の気持ちには答えられないから察してくれ的な？


わかんないよ〜！









梅原「…なあ」

貴方「え？」









そうだ、梅原さんがまだいたんだった
梅原さんの方から話しかけてくるなんて珍しいな
今は梅原さんと話してる余裕なんてないのに…


なんて思ってると突然目の前にある物を取り出した









梅原「これ書いたのお前だろ？」

貴方「！」









梅原さんが取り出したのは私が江口さんのバッグに入れたはずの手紙だった









梅原「ずっと好きでした。私とつき」

貴方「わああああああああああ！！！！」









あろう事か読み上げる梅原さんに慌てて手紙を取り上げようとするとヒョイっと手の届かない所まで上げられた









梅原「今どき手紙かよ」

貴方「だ、だって直接だと恥ずかしくて…！LINEよりはいいかなって思って…ていうか返して下さい！」

梅原「なんでだよ、お前が俺の鞄に入れたんだろ」

貴方「！？」








ど、どういうこと？私が入れたのは江口さんのバッグで…

なんとなく梅原さんのバッグを見てみると江口さんが普段使っているバッグにそっくりな事に気がついた
まさか…私江口さんのバッグと梅原さんのバッグ間違えた…！？









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