嘘つきは恋の始まり【梅原裕一郎】〜完結〜

11 ページ12

.









次の日、楽屋へ入ると宏太朗くんがいてそーっと中に入った








西山「おはよ！」

貴方「お、おはよう…」

西山「どうかした？」

貴方「ううん！なんでもないよ」









不思議そうに聞いてくる宏太朗くんに誤魔化すように笑って椅子に座って台本を取り出した


おかしい。昨日江口さんから告白の返事の連絡を貰えると思ってたのに何も連絡が来なかった
もしかして直接返事をしたいとか…？
もしそうなら緊張するな…









江口「おはようございまーす！」

貴方「！」









突然やってきた江口さんに体が馬鹿みたいに硬直した

き、きた…！
どうしようどんな顔すればいいんだ


ドクンドクンと心臓がうるさい中江口さんはゆっくり私の元へやってきた









江口「おはよ！」

貴方「お、おは、おはようございます…！」

江口「噛みすぎ笑」

貴方「す、すみません…！」

江口「なんでそんな緊張してんの！笑」

貴方「だ、だって…」

江口「？」









あれ…？なんか江口さんいつも通りのような…
動揺しないのかな？やっぱり告白とかされ慣れてるのかも
あ、もしくは私のためを思って周りに気づかれないようにいつも通りの自分を演じてくれているとか…？
さすが江口さんだ…！！


どこまでも気遣いが凄い江口さんに1人で関心しているとまた扉が開いた









梅原「おはようございます」









梅原さんは楽屋に入ってくるなり私の事をジーッと見つめてきた









貴方「？」

梅原「…」









また睨まれてる…？
私ってどうしてこんなに嫌われてるんだ？何かした覚えは無いはずなんだけど…


それよりきっと後で江口さんに呼ばれて告白の返事をして貰えるだろうから心の準備をしておかなきゃ！









.

12→←10

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す