検索窓
今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:208 hit

高校1年〜紫陽花〜 ページ4

春と時間を巡り 紫陽花が綺麗に咲く6月中旬

「……」
「……」

会話が弾まない
しかしながら、少しだけ成長したことがある

「Aちゃんさ、あの時どこ行ってたのさ」
「あの時?」
「あー、えっと全力で階段降りてきてた……」
「やめて!あれは!その!」

やめろやめろ!あの時は本当に

「まぁAちゃんが言いたくないならいいよ」
「あっ……うん」

いやイケメン過ぎないか
私が惚れた理由は他にもあるけど

「紫陽花だ」

水色 紫 ピンクの紫陽花

「ねぇ知ってる?紫陽花の花言葉」
「知らねぇ……。俺バスケ以外興味ねぇもん」
「紫陽花ってね、色によって花言葉が違うの」

紫は辛抱強い愛
緑はひたむきな愛
ピンクが強い愛情

「へぇ〜色々あるもんなんだな」

「そうなの。私花の中で1番好きなの」

「紫陽花が1番好きなの?俺は向日葵が好きだな」

「向日葵もいいよね 元気に太陽に向かって真っ直ぐに成長していくのだもの」

「俺も向日葵のように真っ直ぐ生きてくよ」

「真っ直ぐにひたむきに……」

「そう。俺、いつかアメリカ留学して技術をもっと磨いて
NBAプレイヤーになるのが夢だから」

その間に私は君の成長した姿が見れないってことだ

「じゃあまたあしたな」

「うんまた明日」

その“明日”はいつまで続くんだろうか

君がその太陽ならば
私はそっと支える星となろう

「あ〜もう少し待ってよ」

大粒の涙が雨となり地となり星となる

私は何も出来ない
ただそこにしゃがんで泣くことしか出来なかった

高校1年〜時間〜→←高校1年〜青春〜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:土日は社畜 | 作成日時:2023年11月1日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。