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体調不良が原因でウォヌが参加できないと発表された今回のサイン会。
メンバーが爽やかに笑ったウォヌの写真を持っていて、ミンギュがウォヌにそっくりなぬいぐるみを持っていて。
いつもコンタクトを着けているAも今日はメガネみたいだった。
ただし伊達メガネ。メンバー曰く、本当のメガネは私たちcaratの前で着けるべきじゃないんだそう。
｢こんにちは」
cr｢わぁ、A！会いたかった！」
｢自分も…と言いたいところなんですけど、はじめましてですね」
cr｢うん。そうなの笑」
｢誰ペンですか？」
cr｢Aペンだよ〜」
｢わぁ、嬉しいです…笑」
ct｢あとね」
｢うん？」
cr｢ミンギュペンでもあります」
｢キムミンギュ？」
cr｢もちろん笑 Aとミンギュが好きなの」
目の前に座って、ただ真っ直ぐAの顔を見つめたら、緩やかに上げられた睫毛がもうレンズに当たってしまいそうだった。
瞳を縁取るように伸びた睫毛と透明感のある琥珀色の目。いつも、そして、改めて、この子は綺麗な顔をしているなぁと思う。
儚げで、美人。
けど、そんな人に当てる言葉だけじゃきっと表現し切れない。
思わず見惚れてしまいそうになったけど、ちがうちがうと頭を振って、今日ここへ来た理由を思い出す。
cr｢今日はね。Aとミンギュに聞きたいことがあって来たの」
｢聞きたいこと」
cr｢うん。聞きたいこと」
cr｢聞いてもいい？」
｢もちろん。何でも答えますよ」
cr｢じゃあ、お言葉に甘えて……ミンギュのことなんだけどね」
｢ミンギュ…」
cr｢そんな顔しないで笑」
｢してませんよ」
cr｢Aとミンギュには不仲説があるでしょ？」
｢そう…なんですね笑」
cr｢知ってるくせに」
｢ふふ、そうですね」
小さく笑ったAが最初に渡したブックレットを開いて、ペンを動かす。綺麗な字だなぁ…
かっこいいミンギュと美人なAの間には不仲説なんてものがある(もちろんそれを本気に捉えたことなんかないけど)。
構ってほしいミンギュとそこからちょっと逃げたいAの、それはそれはかわいい不仲説。
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作者名：柊
| 作成日時：2023年1月29日 9時
