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「大丈夫か?真一郎君は仕事外せないみたいだからもう少し此処で待っていような。」

 『はぃ。りんどうさんはぁ?』

 「竜胆はまだ俺と番ってないし、お前をおぶってるのも結構辛かったんだと、だから休憩中。」

 『そっか、なんか、もうしわけなぃ』

そう言うとなんだか眠気が襲ってきてそのまま寝てしまった。

誰かの大声で目が覚めた。

 「に___ん、______ろって。今行っ___耐え_______だろ。」

何を言っているのかわからなかった。壁に耳を押し当て聞いてみる。

 「にいちゃん!今行ったらにいちゃんもAも辛いだけだ。だから辞めておけ。にいちゃんの為でもあるんだ。あんな状態でも家に来るの嫌がってたんだ。多分にいちゃんがいるから。Aが嫌がる事しないってにいちゃん言ってたじゃないか、今行ったら駄目なんだ。」

竜胆さんの声を聞いて分かった。蘭さんが居るんだ。なんで居るの?竜胆さんは居ないって言ってたじゃない。今何時なんだっけ?時計を見ると四時半と針が差していた。私がここに来たのは多分3時半。だから一時間程眠っていた筈。その間に帰ってきたのだろう。竜胆さんの話を聞いていると蘭さんが私のところに来ようとしたんだ。なんで?私の事嫌いな筈でしょ?また私を虐めるの?そんな気持ちと裏腹に運命の番に、蘭さんに触れたいと思ってしまった。一度思えば耐えられなくなってよたよたしながら部屋を出てしまった。ドアを開ければすぐにリビングがあり私が入ると蘭さんと竜胆さんが顔を顰めていた。寄っても距離を離され、拒絶されているという感覚に陥り涙が溢れ出てきた。

 『なんで、いやがるの?わたしはすきなのに』

そうやって言ってどんどん近づく私。戸惑う蘭さん。目を見開ける竜胆さんと三途さん。離れれば離れるだけ泣き喚き暴れる。最終的ににーにが来るまでの間蘭さんといる事が一番安全だという事になりα抑制剤を飲みリビングで私、蘭さん、三途さんと過ごす事になった。三途さんは変なことしないか見張り、竜胆さんは部屋待機。

 『らんさん、らんさーん。』

 「うん、なぁーに?A?」

 『すき、すき、だいすき、だからはなれないでね?』

 「分かったよ。絶対にもう離れないから。Aも俺から離ないでね。」

その言葉を聞いて再び眠りに落ちた。

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腐女子なとろろこんぶ(プロフ) - 月宮莉夢さん» 反応遅くなり申し訳ありません…。私大好きです!腐要素少ないですが楽しんで頂ければ嬉しいです! (2022年7月18日 12時) (レス) id: 9ea33a9c68 (このIDを非表示/違反報告)
月宮莉夢 - 腐、、大好き!!!! (2022年7月4日 23時) (レス) @page9 id: 4c1e02d803 (このIDを非表示/違反報告)
レミー - 無理のない範囲で頑張ってくださいね♪ (2022年5月1日 13時) (レス) @page21 id: b6cb28d82a (このIDを非表示/違反報告)
腐女子なとろろこんぶ(プロフ) - レミーさん» そう言って頂いて本当に嬉しいです!これからも更新頑張ります! (2022年5月1日 8時) (レス) id: 9ea33a9c68 (このIDを非表示/違反報告)
レミー - こういうの本当に大好きです!引き続き頑張ってください!応援してます! (2022年4月30日 15時) (レス) @page21 id: b6cb28d82a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:腐女子なとろろこんぶ | 作成日時:2022年3月4日 20時

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