909 ページ9
SH
紫「ん・・・」
目が覚めたらそこは病院だった。
そっか、俺倒れたんだっけ。なんで？
ふと足の方に視線を向けると、誰かが俺のベッドに顔を突っ伏して眠ってる。
紫「廉・・？」
廉「え、？あ、紫耀起きた？」
紫「うん、」
廉「・・・・」
目、赤く腫れてる。
なんだろう、なんで廉はこんなに辛そうな顔をしてるんだろう。
海人は退院して・・・ん、海人？
あ！！
紫「廉！海人どこにいる！？大丈夫だよね！？」
廉「・・・ｯ」
紫「ねえ！・・・えっ？」
ポタッ
黙ったままの廉が流した涙が静かに俺のシーツに落ちてじんわりと滲む。
嫌だよ。え？だって、
だって・・・
廉「海人が運ばれてきてさ、ｸﾞｽｯ、緊急手術になったん、は覚えとる？」
紫「うん・・・」
廉「あの後な、アイツの手術、夜までかかって。手術自体は、それ自体は成功、したらしい、ねん。」
紫「ほんと？良かっ
廉「でもな？でも・・・・海人の小腸、また、もうほとんど機能、しとらん、て」
紫「えっ、」
廉「熱高くて、コントロール、も、難しい、て。」
廉「・・・・次、いつ目、覚ますか、分からん、てｯ」
紫「え、どういうこと？分かんないんだけど・・・え？」
なんとか一命をとりとめたけど、まだ危険な状況ってことだよね？
しかもあんなに頑張ってたのにまた小腸がほとんど動いていないって・・・
待って？理解が出来ていない。
情報だけ先に走り去っていって、体と心だけ置いていかれた感じ。
廉「でも、紫耀、起きてくれてちょっと、安心した。・・・・紫耀起きるまで、不安で怖かった」
紫「ごめん、俺は大丈夫だから。海人も・・・」
大丈夫。そんな簡単に言っていいのかな
でも、信じなきゃ。
紫「大丈夫、大丈夫・・」
すすり泣く廉の背中を擦る手が小刻みに震えているけど、見ないふりをした。
______________
作者です。これからさらに重たいシーンが続きます！ご注意ください。
匿名メッセージお待ちしております。
予告/コメントボタン
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1082人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
風音色(プロフ) - y.i kpさん» y.i kpさんコメントありがとうございます！素敵なリクエストをいただき大変ありがたいのですが、ただいまリクエストを承っておらずリクエストにお応えすることが出来ません。申し訳ございません。 (12月17日 19時) (
レス) id: 53632c956c (このIDを非表示/違反報告)
y.i kp - ↓何回もすいません。届いていないのかと心配になってしまいました。 (12月17日 17時) (レス) @page4 id: 16984ca039 (このIDを非表示/違反報告)
y.i kp - いつも楽しく読ませてもらっています!リクエストなんですが、玉森先生が風邪をひいちゃって、廉くんがお見舞いに行き、風邪が移っちゃうお話がみたいです! (12月17日 1時) (レス) @page1 id: 16984ca039 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：風音色
| 作成日時：2023年12月6日 19時
