シリーズ1周年記念27 ページ41
JY
リハビリが終わって、看護師さんと車椅子で部屋に戻ろうと思っていたら、部屋のすぐそこに廉がいた。
廉の背中は少し震えてて。
・・・そういうことか。
廉「神、岸さん大丈夫なん？あんなん、初めて見た・・・」
神「大丈夫。廉、中入りなよ」
廉「え、でも」
神「大丈夫だから！」
廉「うん・・・」
神「岸くんただいまー」
岸「おーおかえりー。廉ー！来てくれたのありがとう！ごめんな、さっきは変なとこ見せて」
廉「ううん、」
看「勇太くんベッド戻ろうか。」
神「うん。お願いします」
看「持ち上げるよー。」
神「はーい」
あ、また廉がちょっとびっくりした顔した。
まあ、俺肩から下麻痺してて誰かに持ち上げてもらわないとベッドに横になることも出来ないから無理もないかな。
岸「俺さっきの時間帯弱くてさ笑。でもよくあることだしもう今元気だから！まじで心配しないで！」
廉「ほんまに？ほんまに今は大丈夫なん？」
岸「うん。元気だよ」
廉「・・そっか。なら良かったわ！」
岸「おう！ところでさ・・」
・
廉「じゃあ俺そろそろ帰るわ。じゃあなー。ありがとう！」
岸「ばいばーい」
神「また来てよ」
岸「・・・廉に変な心配させちゃったな」
神「ん？」
岸「いやー、まさかピンポイントで見られちゃうとは思ってなかったからさ笑」
神「まあねー。・・で、岸くんもう寝なよ」
岸「えっなんでよ！」
神「実は今しんどいでしょ」
岸「えっ？！いや、えーっと」
ほんっと嘘つけないんだよね、岸くんって笑。めっちゃ目が泳いでる。
詳しくは言えないけど岸くんは病気のせいで体のほとんどが麻痺してる。
だからさっきみたいによく発作が起こるんだ。
岸「まじで神宮寺怖いな」
神「なんで笑」
元気だって言ってたのにちょっと静かにしてたらそのまま岸くんは寝ちゃってた。
俺も今日はいつもより強い薬入れて疲れたし寝ようかな。
明日は二人で遊びに行けるといいな。
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作者名：風音色
| 作成日時：2022年1月29日 0時
