全てが僕たちの宝物-特別編ⅱ- (ページ36)

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シリーズ1周年記念22 ページ36

TF
紫「んっ、痛」

藤「あ、起きた？」

紫「ﾊｧ・・・ﾊｧ・・・。うん」

藤「痛み増してきた？」

紫「うーん、そうかも・・」

藤「分かった。痛み止めの点滴を落とす速度上げてみようか」

紫「えっいいの？」

藤「これぐらいならまだ速度上げても大丈夫だよ」

紫「いや、俺悪いことしちゃったから耐えなきゃいけないやつだと思ってた」

藤「えっ笑。そんな意地悪はしないよ笑」

なんか・・痛みがあってナイーブになってるのもあるけど

すごく反省してるみたいだし繊細になってるな

藤「これで痛みが引くとこまではいかないけどかなり落ち着きはすると思うよ。」

紫「うん・・なんか久しぶりかも、ここまで痛いの」

藤「今どこが一番痛い？」

紫「えっとね・・・太もも」

藤「太ももね。ちょっとマッサージしてみようか」

紫「うん、ありがと先生」

紫耀が自ら痛いって言うのはかなり症状が悪化してる証拠だけど、まあまだ話ができるだけいいかな。

藤「眠い？」

紫「ううん」

藤「そっか。」

だけど瞼は勝手に落ちてきてるみたいだから呂律が回りにくくなったり嚥下機能が低下するのも時間の問題。

藤「紫耀、次のご飯から念のため柔らかいご飯ね」

紫「水は？」

藤「水もとろみ付きのやつ」

紫「えっ・・そっか、分かった」

藤「まだご飯まで時間あるからベッドの上でゆっくりしてて？何かあったらすぐ呼んでね」

紫「うん」