全てが僕たちの宝物-特別編ⅱ- (ページ27)

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シリーズ1周年記念13 ページ27

SH
絶対お腹痛くなったのであろう海人をおんぶして，体調がどんどん悪くなってきてる廉と一緒に病院を目指す。

あとちょっと！・・・・なんだけど

そろそろ俺の体が限界かもしれない・・・苦笑

廉「一回休憩しよ。」

紫「えっ、でも病院すぐそこ・・」
廉「ええから！俺水飲みたいねん」

海「僕もちょっと降りる」

紫「ごめん」

廉「なんで紫耀が謝んねん」

海「そうだよ。ただ水飲みたくて休憩しようって言ってるだけだから」

紫「そっか」

本当は皆すぐ病院戻りたいかもしれないのに俺の都合でこんなところで座って休憩なんて申し訳ないな

でもやっぱり体は正直で、座ったら一気に体が鉛みたいに重たくなる感覚が出てきた。

あ、これ立てないかも・・・

海「紫耀、ごめん無理させちゃった。大丈夫？」

紫「えっ？うん、大丈夫！だけど、あともう少しだけ座っててもいい？」

廉「もちろん大丈夫。」

あともう少しで回復出来るかな・・・

いや、しないといけないな。

廉も海人もベッドで休ませないと。

紫「・・・っはぁ」

あれ、やばい。

息切れしだした。

困った！息切れしだすと回復まで長いんだ

どうしよ・・・

？「ねえ、大丈夫？」

紫・廉・海「え？」

3人で端っこに寄って休んでると急に近くで声がした。

誰だろう？

知らない人だ。

でも多分ちょっと年上か同じぐらいの車椅子に乗ってる男の子。

？「具合悪いの？」

紫「えっ、うん」

？「もしかしてすぐそこの病院に入院してる？」

廉「えっなんで分かるん」

？「手首にネームバンド着いたままだから笑」

海「あっ。」

？「今から戻ろうとしてるとこなの？」

紫「うん、でちょっと休憩してて」

？「脱走でもした？笑」

廉「そんな感じ・・笑」

？「やっぱり笑。ちょっと待ってて。岸くーん！！」

岸「何？神宮寺呼んだ？」

神「呼んだ呼んだ！この子たち俺たちと同じ病院に入院してるらしいんだけど脱走してきたんだって笑。岸くんの車に一緒に乗せて帰れない？」

岸「え！まじで！脱走！？やばいじゃん！いいよいいよ！あともうちょっとで親が迎え来ると思うから！」
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