第三十一話 ページ35
風見side
我々国から数時間馬車に揺られ
やって来た『ヴァーチェ国』。
うちの国に喧嘩ふっかけたとかいう国。
御愁傷様です。はい。
取り敢えず入国審査。
パスポートはもちろん偽造の物だが
こう言うのは案外ガバガバである。
疑われる事なく入国。
ここまでは余裕だ。
今回手助けに入ってくれる人と
合流するために
とある宿泊施設へ移動した。
受付には軽く話し、部屋に向かう。
部屋の前には1人の男が立っていた。
服はこの国の物のようだが
あれは我々国の人間だ。
風「我々国から来た風見です。」
男「お待ちしておりました。
部屋へどうぞ。」
丁寧に通され中に入ると
そこには紫色のストールを巻き、
煙草を吸っている男がいた。
どうやら彼が、今回の助っ人のようだ。
彼はこちらに気付くと煙草を消し、
近づいて来た。
そして私をまじまじと見つめ言った。
？「君がー、グルッペンが言ってた
新しい殺し屋？」
風「はい。風見Aです。
よろしくお願いします。」
？「あー、堅くならんでええよ。
俺のことわかる？」
風「…すいません。わかんないです。」
せやろなー、と言い
服から何かを取り出した。
！あれ、幹部だけが持つ…！
兄「初めまして、やな。
俺は兄さんって呼ばれてる男やな。
多分、資料は読んだやろ？」
風「え！貿易の…！」
兄「せや。
俺顔写真なかったはずやから
文章だけだったろ。
まぁ、とにかく俺が兄さんや。」
言葉が出ない。
まさか助っ人が幹部だとは
思っていなかった。
『兄さん』。
我々国が誇る
あの戦力を生み出す武器を
全て調達する人間。
ある意味、裏でのトップと言っても
過言ではないはずだ。
はっきり言ってとても頼りになる。
何処ぞのクズとは違って。
……何処ぞのクズって誰だよ。
兄「？ま、内容確認するで。」
風「あ、はい。」
結構自由がきく。
城内に潜入してからは
もう単独行動が許されるようだ。
その部分は私に任せると
兄さんはそう言った。
失敗は許されない。
作戦を練り、確実に成功させる。
それしか道は無いのだから。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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白風狂 - 奈希さん» ありがたいお言葉をありがとうございます。私自身、隙間時間などで少しずつ更新出来ればと考えております。今は更新を停止しておりますが必ず再開致します。 (2017年8月23日 23時) (
レス) id: f5af2860e4 (このIDを非表示/違反報告)
奈希(プロフ) - はじめまして白風狂さん。素敵な作品を発見して一気に読んでしまいました。今後の展開も気になる所ではありますが、ご自身の現実での生活や体調を優先して下さい。中学三年生でこれだけの文才があるので将来が凄く楽しみです。いつまでものんびりお待ちしています。 (2017年8月23日 9時) (レス) id: 78f7e15280 (このIDを非表示/違反報告)
白風狂 - 通りすがりのサイコ狩りさん» 2個！？……うーん、頑張ってみますね〜。ありがとうございます！ (2017年8月10日 1時) (レス) id: 7c096bed0e (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりのサイコ狩り - ちすちっす！毎日更新お疲れ様です。これからも頑張って下さい！毎日2こ投稿待ってます。(ﾆｯｺﾘ (2017年8月9日 23時) (レス) id: 8bfa66f233 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白風狂 | 作成日時：2017年7月25日 21時
