【歌い手】本性、バレちゃいました。Secret2

０７５ ページ36

ま「……………え、」



そ「…っは？」









それしか、考えられない。









何があったかはよく知らないけど、luzくんとまふまふさんの部屋を交代したんなら当然そこで誰かと話したりする。


盗聴機でその声を聞いて、部屋が交代してることが分かったんだろう。









………けど、さ。


それって、おかしくない？









盗聴機が本当にあるとして、付けた犯人であるあの店員さんはここから出ていった後に部屋が交代したことを盗聴機で知った。

盗聴機をつけたのは当然部屋を交代する前ってことになる。









つまり彼女は、まふまふさんを狙って盗聴機を付けたわけじゃない。

彼女がこの家に居た時、まふまふさんの部屋がluzくんの部屋だった時に付けた。









盗聴機をつけるほどluzくんが好きなのに、その異常な愛はluzくんだけでなく部屋が交代した後もまふまふさんに継がれてる。




そういう異常な程の愛を注ぐ人って一人に執着するイメージなんだけど、そうでもないのか？(※個人の感想です)









そ「盗聴機があるとして、どこに…？」


歌「それは僕にも……」









首をかしげる二人の横で、うつむくまふまふさん。









ま「……っ、気持ち悪い………」









自分のことがそこまで知られている事実に耐えられない、といった感じ。









……まぁ、気持ち悪いのは激しく同意な。私のスマホ勝手に盗んな。

盗聴盗撮盗難ってどんだけ盗むの好きなの。









と、私は盗聴には関係していないからこんなにリラックスしているが被害者側は落ち着いていられない。


まふまふさんの顔色が、更に悪いし。ここはちょっと役に立ってみようかな。









『……ねぇ、私盗聴機の場所分かるよ』


*

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