【ツイステ】ゴージャス姉妹 (ページ2)

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prologue＿＿ページ2

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狭いガラス張りの水槽に詰め込まれた姉妹は気を失いながらゆらゆらと船で運ばれていた。

だがすぐに乗っている密漁船は襲撃と共に占拠された。

そして密漁した倉庫が開くと、小さな男の子と黒髪の男の子は二匹の人魚が入った水槽をじっと見つめた。

小さな男の子は乗組員に水槽を船に運ぶよう命令すると、倉庫を後にして熱砂の国に向かった。

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ﾊﾟﾁｯ＿＿＿＿＿＿

カリム「お、気がついたか？言葉は分かるか？」

エレナ『？…だいじょうぶ。あなたは？』

カリム「俺はカリム・アルアジーム！隣は従者のジャミルだ。

お前達は、密漁者に捕まってたんだ。助けられてよかった！」

ニッコリと笑う褐色肌の少年をぼんやりと見つめた。

『カリム…、ジャミル？？』

欠伸をしながら二人を眠そうにAが見つめる。

エレナ『………A。Aは私のこと覚えてる？』

『？…、エレナのことは覚えてるよ？でも…、』

『『…それ以外の事、思い出せない。』』

姉妹はそのことに恐怖すると、お互いに丸くなりながら小さく震えた。

ジャミル「……もしかしたら記憶喪失かもしれないな。」

『『？』』

ジャミル「二人の背中には、密漁者に襲われた時の傷がある。強いストレスが原因で昨日以降の記憶が無くなってしまったのかもしれない。」

ジャミルの言葉に恐怖すると双子の姉妹はポタポタと涙を流す。
だが、その涙は床に落ちる直前に結晶化して固まった。

カリムは二匹の人魚を見ながら思いついたように声をかけた。

カリム「じゃあ、このまま一緒に住もうぜ！家族は多い方が楽しいからな！！」

当時7歳のカリムの発言はそのまま実現し、

双子の姉妹は人魚だった頃の記憶を失い、アジーム家の養子として人間として育てられました。

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