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調理室に着くといちごちゃんがいた。
貴「おはよう、いちごちゃん！」
天野「おはよう、Aちゃん！
(本当にAちゃん連れて来たんだ...)」
貴「あ！あれが課題のケーキ!?綺麗〜！」
私は早く食べたくて急ぎ足で向かった。
樫野「余計なこと言うなよ(ﾎﾞｿｯ」
天野(え、樫野に睨まれたんだけど。こわっ!!)
私は樫野くんといちごちゃんのやり取りに気づかずに一口食べた。
ビターチョコのグラサージュ、コーヒーシロップたっぷりのスポンジ、ホワイトチョコクリームガナシュ。凄い...味のグラデーション。
チョコレートの宇宙！
樫野「どうだ？」
貴「すっごく美味しい！特にスポンジが...！樫野くん、どんどん上手くなってるよ！私も負けてられないな...!!」
樫野「Aがそういうなら自信が持てるな」
樫野くんといちごちゃんも一口食べた。いちごちゃんは驚いた顔をしていた。
◇◇◇
朝、私と樫野くんは調理室へ向かった。今度は私のケーキを樫野くんに味見してもらうつもり。
早速作ろうと中へ入るとギョッとした。
貴「きゃあ!?」
樫野「どうした!?」
いちごちゃんが倒れていた。
貴「いちごちゃん！大丈夫!?!?」
まさか本当に倒れるなんて...
私はいちごちゃんに近づき、体を揺する。
樫野「おい、天野！天野!!」
貴「いちごちゃん！いちごちゃん!!」
天野「Aちゃん？樫野？わっ」
樫野「貧血か、急に立つなよ。びっくりしたぜ、いきなり倒れてて」
貴「...よかったぁ、目が覚めて...」
私は目に涙を浮かべた。
天野「Aちゃん...心配かけてごめんね...」
立ち上がるとたくさんのチョコレートケーキが目に入った。
樫野「何だこの量。まさか夜からずっとやってたのか」
貴「こんな難しいケーキを...？」
樫野「天野にはまだ無理だろ」
そうね...いちごちゃんは転入して来たばっかりでまだ難しいケーキは作れないはず。一夜でケーキが上手くなれるほどこの世は甘くない。だからいちごちゃんは簡単なケーキで勝負をするべきだ。
天野「無理じゃ...ない。あ、あたしだって作れるよ。Aグループ何だ...から」
いちごちゃん...
樫野「俺のおじさんショコラティエなんだ。チョコレート専門の職人な」
天野(はぁ？ちょ...何淡々とテンパリング始めてんのよ...)
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うつ(プロフ) - ラズさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて凄く嬉しいです！更新頑張ります！ (2017年7月12日 19時) (
レス) id: 377ca02738 (このIDを非表示/違反報告)
ラズ(プロフ) - 突然なんですけど、私この作品大好きです！ストーリーの展開が凄くいいです！スイーツスピリッツのキャラもすごくキュンときます！更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2017年7月12日 19時) (レス) id: c96d83c28a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うつ | 作成日時：2017年6月12日 17時
