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天野side
天野「樫野どこ行くの!?」
もしかして怒った!?
樫野「お前には関係ないだろ」
それさっき聞いた言葉...(汗
樫野が作業してたところを見るとケーキが完成してた。
いつの間に...喋ってても手際がいいなんて...認めたくないけどやっぱり樫野は上手い。
天野「ねぇ！これ味見していい!?」
樫野「駄目だ」
天野「えっ...何でよ!!」
ド素人の私は天才様のスイーツは食べちゃいけないって!!??
樫野「お前はあとで食べろ。先に食べるのはAだ。俺の作ったスイーツを最初に食べてもらうのはAって決めてるからな」
そう言ってAちゃんを呼びに行った。
あいつ...Aちゃんのこと好きすぎでしょ......
樫野side
俺がAを知ったのはAが聖マリー学園日本校初等部4年生の時だ。
おじさんがジュニア部門に小学生とは思えないケーキを作る可愛い女の子がいると言った。
最初は興味なかったけど、おじさんがあまりにもしつこいから仕方なくテレビをつけた。
だって＿＿
「誰かが作るのを見るのも大事なことだぞ」
っていうから...
それに..."可愛い"女の子にも少し興味がある。
その子は小学生とは思えない手際で、審査員も観客も＿＿出場者さえも圧倒していた。
お題はチョコレートケーキでその上に乗せる飴細工やマジパン...何もかもが凄かった。
その中でも特に凄かったのがテンパリングだった。
さすがに経験の差があるのかおじさんよりは上手くなかったけど、どの出場者よりもあの子が一番上手かった。
キラキラしてて、どんどん出来上がってくスイーツを見ると、あの子が魔法をかけてるみたいだった。
初めておじさんのテンパリングを見た時と一緒＿＿いや、何でか知らないけどおじさんよりも魔法がかかってる気がする...
俺と同い年なのに、俺なんか全然足元にも及ばなくて...
俺はあの子から目が離せなかった。
「最優秀賞は聖マリー学園日本校初等部の凪野Aさんです！」
あの子が最優秀賞で凄く嬉しかった。まるで自分のことのように...
樫野「なぎの...A...」
俺は名前を呟き、あの子を忘れないようにした。
そんな俺を見ておじさんが微笑んでたことを知らずに。
樫野「おじさん！俺、聖マリー学園に行きたい！あの子と一緒にケーキを作りたい!!」
今思えば、この時俺はAを好きになってたんだろう。
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うつ(プロフ) - ラズさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて凄く嬉しいです！更新頑張ります！ (2017年7月12日 19時) (
レス) id: 377ca02738 (このIDを非表示/違反報告)
ラズ(プロフ) - 突然なんですけど、私この作品大好きです！ストーリーの展開が凄くいいです！スイーツスピリッツのキャラもすごくキュンときます！更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2017年7月12日 19時) (レス) id: c96d83c28a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うつ | 作成日時：2017年6月12日 17時
