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「私には、
最初から大毅さんしか、
見えておりません。
大毅さん以外の方と生きていくなど、
考えられません。
それに・・・
私は、お好きな方としか、
あんな、恥ずかしいこと、しません」
気持ちが昂ぶって、
また涙が溢れそうになって、
そんな私を、
大毅さんが、優しい抱いて下さる。
「僕から、旦那様にお話します。
許して下さるまで何度でも」
「大毅さん・・・
私からもお父様にお願いしてみます。
でもその前にお願いがあります」
おなごの方から、言い出してええんやろか。
ためらってる私に、
「・・・ん？
僕に出来ることなら。
なんなりとお申し付け下さい」
大毅さんが、優しい口調で促さはった。
「大毅さん、汽車の中でのお約束、
覚えてはりますか？」
「もちろんです。
銀座のプランタンでのお食事ですよね。
それと、金色夜叉のシネマを見に行くと・・・」
覚えていてくれはっただけで、
天にも昇りたい気持ちになる。
恋というものは、
こんなにも激しく、
感情を揺さぶるものなんやと、
また一つ、知る。
自分を見失うほどに・・・
明後日の水曜は、
早くに講義が終わるからと、
大毅さんの大学の帰りに、
こっそり待ち合わせをしようと、
指切りをしてから、
お屋敷に戻った。
二階へと続く階段を上がる途中、
頭の上から、
するすると、布の擦れる音がして。
ふと見上げたら、
真っ白な着物の女の人が、
ゆっくりとおりてくるところで・・・
亡霊でも出たんかと、
息が止まる心地がした。
すぐに、千景さんやと気付いて、
ほっと息をついたのも、つかの間。
「こんな真夜中に、
書生の彼と逢い引きですか？」
千景さんの言葉に、
心臓がまたはねあがる。
「違います。
喉が渇いてしもて。
階下のお台所に」
「へぇ・・・
そうどすか」
ゆっくりと降りて来はって、
目の前で止まると・・・
真っ白で細い指で、
私の頬を撫ではった。
「こない冷え切って・・・
智花さん、やはり、外にいはったんでしょう？」
反射的に、その指をはらいのけてしもて。
すぐに悔やんだ。
「ごめんなさい、私・・・」
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水無月こすも(プロフ) - きゃぁぁぁ赤さんきゅんきゅんですぅぅぅ🥺🥺🥺早く結ばれてほしい、けど許嫁が、、、😢ドキドキきゅんきゅんです、はわわ、、、 (2022年4月1日 20時) (
レス) @page31 id: c7a7f3b3ba (このIDを非表示/違反報告)
水無月こすも(プロフ) - 毎回foolさんの書く文章の綺麗さに感激してます、設定が高い身分だからだと思うんですけど、いつも素敵な文章書かれるなぁと惚れ惚れしてます〜😌とうとう緑さん女の子！（笑）可愛いからアリです🙆🏻♀️続き楽しみにしてます！ (2022年3月29日 12時) (レス) @page11 id: c7a7f3b3ba (このIDを非表示/違反報告)
このみ - 重岡 (2022年3月28日 17時) (レス) @page2 id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
こっこ(プロフ) - 女体化のお話が密かに好きなので更新楽しみにしています！！智花ちゃんの可愛さが容易に想像できます。赤くんの女の子のお話もいつか見てみたいかもです(笑) (2022年3月28日 1時) (レス) id: a4b13bf62f (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - 更新ありがとうございます！緑くんの女の子すぐ想像出来ました笑また楽しみができました！よろしくお願いします！ (2022年3月27日 22時) (レス) @page5 id: 06114767fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool
| 作成日時：2022年3月27日 20時
