32%. ハリボテの余裕 / snr ページ45
『私、誰かと付き合うのはじめてなんです』
付き合い始めて間もなくのこと告げられた内容。
感想はと言うと____いやまあ、想定内。
それはどちらかと言うと俺にとっては嬉しいことで、急かすつもりなんて毛頭なく。
ゆっくり関係を進めていければいいと思っているわけで____
『だから、センラさん、いろいろ教えてくださいね』
『………ｳﾝ、ぼちぼちね』
………ゆっくり、ね。
*
「おおー……ここが例の二畳の……」
「狭いやろ笑」
センラさん宅録どうやってるんですか？
何気ない会話の中で飛んできた質問に、「見に来る？」と誘ったのが数日前。
図書館の仕事帰りの金曜日、Aさんが初めて家にやって来た。
(キョーミシンシン、やな)
機材や吊るされてる歌詞カードに目を光らせる彼女は、今は恋人というより歌い手モード。
一応、彼氏の家・狭い密室に2人きりなんやけど、特に緊張感はないらしい。
「センラさん、これって____」
「！」
彼女が急に振り返ったため、思いの外顔が近づいて少し驚く。そらそうや、ここ1人用やもん。
態度に出さないように気をつけつつ、続く言葉を待っていると、顔を元の向きに直し静かになるAさん。
「？なにか聞こうとしてたんちゃう？」
「あ、……やっぱ、後でいいです」
「え？笑 なんで？」
急にどうしたのか。背後から覗き込み、彼女が直前まで見ていたマイクを指さして「これのこと？」と聞くと、わずかに息を呑む気配。
あれ、なんか、
「………っ、お、思ったより、近いなって気づいたら、集中できなくなっちゃったので」
ほのかに熱を帯びる耳やうなじから、後ろからでも赤面していることがわかる。
意識はして欲しい____けれど、恥じらう様子はいつも結構な威力を伴って俺を揺さぶるもので。
(あー………これアカンわ)
身動きも満足にとれない狭い部屋で、彼女を捕まえてキスを降らせたい衝動に駆られる。
とても、良くない。
「、そーお？ほんならリビングで昼飯食べよ」
このまま密室にいたら変な気分が加速してしまうのを察して、なんでもないフリをして彼女をリビングへ促した。
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シオン - そ、そうだったんですね！続きが読めてとてもハッピーです！これからも幸せな2人のやりとりをひっそりと楽しませていただきます！ (2023年2月3日 19時) (
レス) @page46 id: 3ff5e2db98 (このIDを非表示/違反報告)
なん(プロフ) - 更新めちゃくちゃうれしい！くっついた2人がこれからどうなるのか楽しみです！！ (2023年1月31日 12時) (レス) @page46 id: 30f41c462b (このIDを非表示/違反報告)
ありぃ(プロフ) - (///◇///)ﾄﾞｷﾄﾞｷ (2023年1月30日 9時) (レス) @page46 id: a7d68907fb (このIDを非表示/違反報告)
打楽器(プロフ) - シオンさん» お久しぶりですすみませんでしたぁ(スライディング土下座)！！！ちょーっとプライベートが繁忙しておりました…うう………😭終わってないです！終わる時はあとがきまで書く所存なので！紛らわしくてすみません💦 (2023年1月29日 12時) (レス) id: fbabe361fc (このIDを非表示/違反報告)
シオン - ハッピーエンド？終わった、のでしょうか？（毎回トキメキ溢れ技させていただいてます）仕事終わりの娯楽の一つです、うまうま (2023年1月25日 20時) (レス) id: 3ff5e2db98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：打楽器 | 作成日時：2022年9月19日 10時
