私はあなたが好きなんだけど！【zm】 (ページ9)

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好きな人居るんやねページ9

告白されてしまったな。なんて思いながら教室に入ると、ゾム君と目があった。
すると彼は私の方にきて、

ゾム「A、好きな人居るんやね。」

「うん。」

ゾム「誰なん？」

教えてや。と、珍しく真顔で言われた。
きっと、この情報も彼の友人に渡り、ゾム君は友人君にアドバイスをして上げるのかもしれない。彼は優しい人だから。
でも、ごめんね。私はそこまで優しくなれないの。

ゾム「なぁ。誰なん？」

「ゾム君だよ。」

ゾム「………ん？」

「だから！ゾム君が好きなの！もういいかな！？私部活に行くから！またね！」

そう伝え、廊下に出て走る。
先生から怒られたが構わず走り、部室である家庭科室に入ると、部長のトントン先輩に心配された。

言っちゃった！言っちゃった！！！

ゾム君……絶対困らせたよなぁぁ。

後悔してももう遅い。今まで通り話してくれないかもしれない。でも仕方ない。
私は頑張った。思いを伝えた！離れられるのは堪えるけど……。
ゾム君は追いかけては来なかったようで。ひとまず安心。

今日は一人で帰るんかな。きっとゾム君とはしばらくお話できないけど仕方ない。

今はお菓子をたくさん作ろう。
私は意識をしないよう、無心でお菓子を作りまくった。