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好きな教科教えてや！ ページ4
カフェに行ったあの日以降、ゾム君は更に話しかけてくれる。
話しかけてくれるのは嬉しいけど、ちょっと複雑……
ゾム「そーいや、もうすぐ中間試験やな。俺数学とかは得意やねんけど、国語系だめやねん。」
「そうなん？教えようか？」
ついポロっと言ってしまった言葉。偉そうやったかな……
ゾム「まじ！教えてや！Aちゃん頭ええもんな！助かるわ！ほんなら、図書館行こか！」
そういわれ、手を引かれて行く。もう一度言う。手を引かれている。
あぁぁ、ゾム君と手を繋いでるの嬉しい！！！
自分でも引いちゃうくらいににやけが止まらん。
いや、だめ。平常心でいかないと。きっと今思いを伝えても振られちゃうから。
ゾム「じゃあ、よろしくお願いします！」
「おっけー」
そして勉強会が始まった。
(2時間後)
ゾム「Aちゃんまじ分かりやすかった！ほんまありがとう！」
「いやいや、ゾム君ががんばったからよ。私はアドバイスしかしてないような……」
ゾム「そんなことないで！というか、Aちゃん、いつも成績クラス１位とかやけどさ、得意教科とかあるん？」
「んーー、そうやなぁ、強いて言えば、社会かな。」
ゾム「まじ！そういや俺の友達に社会苦手なやつ居るんよ。今度教えたって！」
あ、もしかして、友人君のことだろうか……。
正直勉強教えるのも、ゾム君だから、なんだけど…
ゾム君は、友人君のことが本当に大切なんやろな…
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作者名：ほたて | 作成日時：2021年12月7日 0時
