私はあなたが好きなんだけど！【zm】 (ページ12)

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付き合ってくれん？ページ12

私は立ち止まった。ゾム君が、私を好き？

ゾム「やけん、Aから好きって言われたの、めちゃめちゃ嬉しかったんよ。」

ゾム「なぁ。俺と付き合ってくれん？」

まさか。彼は友人に協力していたのに……。
私のことを、好きになってくれていたんだ。
そう思うと、嬉しくて、涙が溢れた。

ゾム「えっ、何で泣くん？嫌やった？」

「ちがうよ……すごく、嬉しくて。」

ゾム「そんな泣かんでやぁ。」

手を添えられ、涙を拭ってくれる。彼はいつでも、優しくて。私の好きな人になった。
もちろん、返事は決まってる。

「私も、ずっとゾム君が好きやったよ。こんな私でよければ、付き合ってください。」

ゾム「俺はAがいいんよ。俺の方こそ、よろしくな。」

そう言われ、抱き締められた。私もぎゅっと返す。

私たちは恋人になったんだなぁと思うと少し恥ずかしいけど、今はすごく嬉しい。

ゾム「また明日な。」

昨日までは違ったのに、今日からは恋人なんだな。

「待ってゾム君！」

彼を思い切り引き寄せてほっぺたにキスをする。

「また明日ね！」

真っ赤な顔で手を振る。

彼は一瞬驚くと、顔を真っ赤にして、でも笑顔で手を振り返してくれた。