私はあなたが好きなんだけど！【zm】 (ページ2)

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好きな人教えてや！ページ2

ゾム「なーなー、Aちゃんて、好きな人おるん？」

いや、あなたなんですけど。

私は、森澤A。ここ最近毎日のようにゾムくんこと、緑川望君から好きな人やらタイプやら聞かれている。
理由は実は知っている。
こないだ、空き教室で、ゾムくんと、ゾムくんの友人が話しているところを聞いてしまったからである。

(一ヶ月前…)

友人「なぁなぁ、Aちゃんて、どんな人が好きなんやろ……」
ゾム「え？何なん、お前Aちゃんのこと好きなん？」
友人「まぁ………結構好きやねん……」
ゾム「まじか！！！え、じゃあ協力したる！俺おんなじクラスやし！何なら席も後ろやし！色々聞いたるわ！」

という出来事があったのである……。
純粋に私を好いてくれてる友人君には本当に申し訳ないんだけど、私はゾム君とことが好きなのだ。

ゾム「Aちゃんー、教えてくれやー」

「悪いんやけど、教えられへん。」

だって、私の好きな人はあなたやもん……
何て言っても、きっと振られるんやろうな。優しいゾム君は、友人君のことを思って。
そんなところも好きなんやけど。

ゾム「いつか、教えてな！」

そのいつかが来ることはないだろうな……