夜勤 ページ6
彼女は緊張したまま、俺の前に座る。
俺が何かしたとでも言うのだろうか。
「あ、あの！私、コネシマさんに何度もお助けしていただいて、感謝の気持ちをお伝えしたくて！」
あぁ、あのときね？
困ってる人を助けるのは当然やしな。
「そ、それで、コネシマさんのことをお名前、知らないはずの私がお名前を呼んでしまって、その、気持ち悪い思いをさせて申し訳ありませんでした！」
kn「ちょ、ちょっと待って！？」
それが言いたかったん！？
彼女はきょとんとしている。
kn「いや、俺のことはまぁ、トントンから聞いてるんやろなと思ってたし、全然気にしてないで？」
むしろ可愛い子から呼んでもらえるのは嬉しいしな！
kn「これからも全然呼んでや！俺、たまにここ来るからさ！室川さん！」
彼女は途端に笑顔になり、はい！と頷く。
かわええなぁ、やっぱり女の子は。
tn「ま、誤解が解けてよかったな？」
「はい！トントンさん、ありがとうございました！えっと、ショッピさん？」
syp「あ、はい。ショッピです、」
「ショッピさんもありがとうございました。」
syp「全然っすよ。えっと、下のお名前は」
「Aと申します。」
syp「Aさん。俺とも仲良くしよな」
ショッピお前何してんねん…。俺より仲良くなってんな？
夜も遅くなったことやし、お開きになった。室川さんはトントンが送ることになり、俺とショッピは歩き。まぁ、近いからな。
syp「Aさん、可愛かったですね。」
kn「まぁ、せやな？うん。」
ええ子なんやろうな。彼女。トントンも気に入っとるみたいやし。これからも何かあったら守ってあげたい感じやな。
syp「俺、さっき連絡先貰えたんで、アタックしてみます。」
kn「お前！やるなぁ！がんばれよ？」
胸の奥でモヤモヤとしているのは気のせいやろうか。
ショッピと別れて、家に着く。
kn「室川Aさん、か…」
彼女の笑顔が思い浮かぶ。まぁ、ショッピが一目みて気に入るのも、分かる気がする。
しばらくぼーっとしていると携帯に通知が入る。
A:いきなりすみません！トントンさんから連絡先をいただきました！今日は本当にありがとうございました！これからも、どうかよろしくお願いします！
室川
kn「…まじ？」
彼女からの連絡に飛び起きて返信をする。嬉しくて仕方ない。
ゆっくり休むように返信をして、携帯を閉じる。
また、会いたいなぁ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 118人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ほたて | 作成日時：2023年1月13日 9時
