11週間目 ページ15
清水「Aちゃん、何かあった？」
「えへ、実はこれからお出かけなんです」
清水「ふーん？その相手って…」
コネシマさん？
「え！なんで知って！」
そう、私は今日コネシマさんとお出かけなんだ。
先週会った後に、ご飯に誘われたのだ。しかも、コネシマさんから。
「…ふふ！」
清水「良かったわね」
今日は少しかわいい服を着て行くつもりだ。
ーーー
待ち合わせのレストランに向かうとコネシマさんがいらっしゃった。
「コネシマさん！すみませんお待たせして」
kn「いやええねん。それよりかすまんな。バイト終わりに」
「いえ！大丈夫です！コネシマさんに会えるのを楽しみにバイト、頑張れました！」
kn「そ、そか。んなら、行こか」
はい！と返事をして、彼の背中を追いかける。エレベーターに乗り、10階で降りる。
ウェイトレスさんが案内をしてくれ、席に着く。少し高い所で、綺麗な夜景が見れる。
「綺麗、ですね。」
kn「せやな」
こんなところに来るのは初めてでこんな服でも良かったのだろうかと反省。
kn「服、かわいいな。Aさん」
「！…ありがとうございます、コネシマさん」
褒められて嬉しい。マナーには反するかもしれないが、この服で良かったと思える。
kn「俺な、君に謝らないかんことあんねん。」
「え？」
謝ること？そんなこと、あったかな…
kn「実はな、俺、君に一目惚れしてん」
「へ…」
カシャン、と音を立てて持っていたフォークが落ちる。あわてて拾うが、ウェイトレスさんがすぐに取り替えてくれた。
kn「すまんな」
「い、いえ！その、大丈夫です！」
何が大丈夫なのか…
気が動転して何を言えば良いかわからない。わ、私も好きだと言うべき？
恥ずかしくて、でも言わないと…
kn「…はは！」
「え？」
kn「いや、その真剣に考えてくれてんねんな。…ありがとう。でもええねん。俺は、」
「私もです！」
今度はコネシマさんが驚いた表情をした。
「…私も好きなんです！コネシマさん！」
kn「…ほんまけ」
「はい」
そ、そか。と、彼は微笑み、ほんなら、よろしく。と、彼と手を繋いだ。
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作者名：ほたて | 作成日時：2023年1月13日 9時
