8週間目 ページ11
「…ぅん……」
kn「あ、起きたか…」
「………コネ……シマさん！？！？」
え！？な、なんで私、コネシマさんのお家に！？
「あ、あの、私、すみません！帰りますね！お邪魔しました！」
kn「あっ、ま、待ってや。その、ほら！外暗いから！」
あたふたしている私の手を、彼が取る。窓の外を見るとまだ暗い。居酒屋の記憶しかないから、今何時だろうと時計を見ると2:30。日付も代わり、土曜日になっていた。
kn「…とりあえず、風呂、入るか？」
「…ありがとうございます。」
妹用に買って置いたままだったという下着をいただいてお風呂に入る。
コネシマさんのお家に居るなんて。なんというか、
「嬉しすぎる！」
正直めちゃめちゃ嬉しい…、コネシマさん、このシャンプーなんだ…。なんか変態みたい。私…。
というか、バ先だとうるさいで有名なのに、そんなこと無くて…
優しくて良い人…。
「お風呂、上がりました。ありがとうございます」
kn「おん」
コネシマさんは眼鏡をかけ、パソコンを弄っている。私に少しだけ目を配り、すぐ画面に戻ってしまった。
コネシマさんのシャツをお借りしているから服が大きい。
kn「あぁ、寝る時は俺のベッド使ってええから。」
「そ、そんな訳には！」
kn「ええから。」
「じゃあ！一緒に寝ましょう！！！」
kn「………は？」
あ、わ、私なんて事…！
「わ、私！す、みません！私が椅子の上で寝るので、大丈夫ですから。」
kn「…お前……。他のやつにもおんなじこと言うてるんか？」
「…え？あっ…！」
ソファに腰かけた瞬間、彼に押し倒される。
kn「…お前、ショッピにもおんなじこと言うてるんか」
「ショッピさんに？そ、そんなことは言いません！」
kn「……言わん方がよっぽどたち悪いで…。俺やから言って良い訳ちゃうからな。」
「す、すみません…」
彼は溜め息を付きながら、私を起き上がらせて、部屋に入れる。
私も言われるがままに彼の部屋に入った。
怒らせてしまった…
「…最悪だわ……。私…」
コネシマさんだから良いと思ってしまった。好きな人と一緒に居たくて。
一緒に寝ましょうだなんて……
コネシマさん、顔赤くして居たけど、もしかして…
私の事を意識してくれてる？
「…」
私も顔を赤くして居るのだろう。
私は彼のベッドのクッションに顔を沈めた。
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作者名：ほたて | 作成日時：2023年1月13日 9時
