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今日だけは仕事をお断りして、(今日の分はコネシマと半分ずつやって終わらせた)コネシマと飲み屋街を歩く。
彼の行きつけらしい居酒屋に入ると、個室へと通された。
「個室じゃなくてもええのに」
kn「A最近頑張りすぎやからな！何かあっても話し聞けるように個室にした。ま、飲もや」
とりあえず生ビールを二つ頼み、美味しそうなおつまみを食べる。
枝豆を食べたところで、コネシマからお前最近どうしたん？と聞かれた。
kn「急に仕事アホみたいに詰め込んでるし。何か嫌なことでもあったんか」
鬱のことを意識しないようにしてました。と言うべき？
でも彼は友達だし、心配してくれているというのに言わないのも失礼よね。
「実は私、最近気付いたのだけれど、鬱のことを好きみたい」
kn「は」
彼の手から枝豆が一粒落ちていく。驚きすぎでいるのか、机で止まることなく床にまで落ちていった。
それを拾おうと手を伸ばそうとすると、いや、俺が拾うからええ。と言われてしまった。
kn「え、おま、ほんまなん？」
「うん」
コネシマはまじかぁと顔を覆ったが、すぐ顔を上げて
kn「ほんなら応援せなあかんな！！」
と、笑った。
ーーー
kn「てか、あいつのどんなとこが好きなん」
「え、えーっと…いつのまにか？」
お酒も大分進み、良い感じに酔ってきたところ。彼から質問された。
答えを言うと、何やねんそれ。と言われた。でも本当の事やし。
「強いて言えば、ボディータッチかも」
kn「はぁ？」
コネシマは眉を歪めた。
「鬱はなんで私に構ってくれるんやろうなって。ほら、あいつ、女好きで有名じゃない？」
kn「おう。彼女いっぱい居ったからなあいつ。」
「そんな事考えてたらいつの間にか。でも彼は、私の事なんか好きやないやろうから、私の事気になってるんじゃないかって、勘違いしないようにしてるんよ。」
好きって感情は最近知ったけど。
kn「そんなネガティブにならんくてもええやんか…かわいいと思うで？俺」
「誰を？」
kn「は？今Aしか居らんやろ」
……
「酔っとる？」
kn「…あー、酔っとるかもな」
何だそれ。と返して近くにある焼き鳥を食べる。タレ美味いなここ。
kn「ま、お前なら大丈夫やろ。自信持ちぃや」
「いや、私告白はしないし、彼を影から支えるだけで充分やから」
彼とは遠い存在の私。恋人になんてなれないなら、これからも、勘違いしてはいけないから。
彼は、ま、お前がええならええけど…と枝豆を食べた。
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作者名：ほたて | 作成日時：2022年12月23日 17時
