生活1‐32 ページ32
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頭を触られる感覚がし目をパチッと開ける。するとそこにはオスマンがいた。私が急に目を開けたのにびっくりした様子だった
オスマンに手伝ってもらい起き上がるとそこは私がいた部屋ではなく医務室に戻っていた
『...オスマン、私は何をしていた...?』
os「総統室でロザリオ握りしめながら倒れとった。
まじびっくりしたわ...」
『それは...すまん。気が動転していてな』
なぜ私はロザリオを握りしめながら倒れていたのかは記憶があやふやだ。だが泣いていたのはハッキリしている
os「...寂しい?」
『...あぁ、お前達がいなくなると寂しいな。』
os「よしよし...。」
『ん...。』
頭を撫でられそのままでいると抱き寄せられ背中をとんとんと叩かれる。
寝起きであまり力は出ないが出せる分の力で抱きしめると離れられないように抱きしめられる。とくとくと心臓が動く音が聞こえて安心する
『...オスマン』
os「ん〜?」
『ありがとう』
os「いえいえ」
暫くそのままでいるとオスマンに顎をクイッと上に上げられた。所謂顎クイ......顎クイ!?!?
『お、おすまっ...』
os「グルッペン...」
段々と顔が近づいてきて唇が当たりそうになる。反射的にぎゅぅっと目をつぶると何も起こらない。止まったのか?と思い目を開けるとにっこりと笑ったオスマンがいて
そのままで大接近して唇と唇が触れた
こ、こいつ!!
『んっ!んー!』
os「んふふw」
『笑うな!』
os「顔真っ赤やww」
『あほ!』
さっきのを思い出して顔がぶわりとさっきよりも赤くなっているだろう。それを見て
os「初めて?」
『...悪いか』
os「んー、嬉しいなぁって。
まぁ、今度俺と2人っきりになったらこれ以上のことするって思っといてな」
そう言って部屋を出ていったオスマン。熱くなった顔を冷ますように窓を開けると雪がはらはらと降っていた。
私はあいつらの中の誰かにおとされるのだろうか。
実際私は戦争にしか興味なく、恋人、ましてや初恋などしたことがない。だから恋というものが何かわからない
本にはその人を見ると胸が高鳴る、きゅぅっと肺が締め付けられる感覚がするなどなど...あまり参考になるものがなかった。
『...どうすればいいんだ、私は』
そもそも、あいつらが私を好きになった理由がわからない!
まさかこんなに悩むことだなんて......。
1人、部屋に長い溜息がこぼれた
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ロア・フォレスト - 同時進行であの人の秘密も読みました!どちらも文才がスギョクテ……… (2020年6月7日 15時) (レス) id: f5b2ce54f6 (このIDを非表示/違反報告)
719(プロフ) - りんちゃァァァんっ( ˇωˇ ) (2018年10月23日 15時) (レス) id: f775326799 (このIDを非表示/違反報告)
カニ(プロフ) - もじゃ(笑)さん» 31話の時点で、まだオチは決まってなかったので、誰とでも捉えられるようにと思い、ああやって書きました。今のオチはトントンなので、あのセリフはトントンになります!分かりずらくてごめんなさい!!!!!! (2018年9月13日 2時) (レス) id: 003c4d24cc (このIDを非表示/違反報告)
もじゃ(笑)(プロフ) - すみません質問なんですが、生活1ー31の最後の場面では誰が主人公を抱きしめたんですか?個人的には擬人化したゆっぐるかトン氏か迷ってるのですが真実を教えてください(苦笑) (2018年9月12日 23時) (レス) id: b19b66e175 (このIDを非表示/違反報告)
カニ(プロフ) - なんか昨日と今日のhit数がえげつないんやけど...ww初めてやぞこんなの...www (2018年9月11日 11時) (レス) id: 003c4d24cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カニ | 作者ホームページ:
作成日時:2018年7月10日 2時