120話 ページ25
神楽side
貴「本当はさっさと死ぬつもりだったんです
別にこの世が嫌いなわけじゃないです
でも私はミコがいないままで生きていく勇気は、無いです」
カッターを押しつけていたせいで僅かに切り傷になっている左手首を掴んで見つめながらそう言う
貴「でも、私は最後の一歩で立ち止まってしまいました
それは転校した学校でいじめを止めてくれる、味方になってくれる人がいたからです」
それは・・・
Aは私の疑問に答えるように少し笑った
でもその笑みはすぐ消える
貴「とても驚きました
嬉しかったのも事実です
・・・ですが、
だからこそ、その優しさに甘えるわけにはいきませんでした
私は死に憧れています
多分いつかまた死のうとするでしょうし、次は確実にジサツを遂行するでしょう
そんな不安定なままで、私の味方になってくれるような人と親しくする気は無いです
逝く人より残される人のほうが、辛いですから」
そうきっぱりと言い切った
貴「だから、山田さんの化けの皮を剥いでクラスの人たちの目を醒ましました
彼らならすぐにまた2人と仲良くなれると
私のこともうまく忘れてくれると思っていたんです
でも失敗してしまったようですね
あなた達がここに居るということは
・・・さっきも言いましたが
もう私に生き続けることは不可能です
今すぐ死にたいくらいです
なので諦めてください
見捨ててください
これ以上関わってもただ傷つくだけですよ?
さあ
ほら
早く」
50人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白猫 - 面白くて一気読みしました!!これからの展開が楽しみです!更新頑張ってください!! (2016年11月19日 11時) (レス) id: 06f3d584d6 (このIDを非表示/違反報告)
REMI - うふす (2016年11月12日 10時) (レス) id: 52dbecf78a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:飴降り | 作成日時:2016年10月13日 23時