112話 ページ17
三日後
深夜に鍵を開けてアパートに入ってきた父親に私達はいじめの事を話そうとしました
が、父親は無視してそのまま帰ろうとしました
姉は父親と扉の間に立ちふさがって止めようとしました
私も姉も、姉/自分が怒られると思っていました
父親は自分の目の前に立ちふさがる姉を一瞥すると、姉に背を向けました
直後、私は後ろに飛ばされました
一瞬遅れて吐き気が襲ってきて、私は吐きました
父親に蹴り飛ばされたんです
姉が何かを叫ぶ声が聞こえましたが、何を言ってるのかはわかりませんでした
蹴られた腹の痛みが止まないうちに、更に蹴られ続けました
どれだけの間、蹴られ続けていたのかは分かりません
気がついたとき、父親はいなくて姉が隣で泣いていました
『お前がそんなことをするから俺はこいつを蹴らなければいけないんだ』
父親の低い声が頭から離れませんでした
それから度々、私は父親に蹴られたり、殴られたり、煙草を押しつけられたりしました
それらはすべて『姉が反抗した罰』という形でなされていました
私がそれで怪我をするたびに姉は泣きました
次第に姉は父親に反抗しようとしなくなっていきました
父親は私への暴力だけで、姉すらも支配したんです
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白猫 - 面白くて一気読みしました!!これからの展開が楽しみです!更新頑張ってください!! (2016年11月19日 11時) (レス) id: 06f3d584d6 (このIDを非表示/違反報告)
REMI - うふす (2016年11月12日 10時) (レス) id: 52dbecf78a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飴降り | 作成日時:2016年10月13日 23時