【○魂3z】＿＿＿少女 (ページ9)

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55話ページ9

Aside
まずはトイレを理由に神楽さんを引き剥がす

・・・予定通り

次にバッグを掃除用具入れに隠す

・・・うん

後は教室に行くだけ。

ガラガラ・・・

妙「Aさん・・・あなた・・

また山田さんをいじめたのね」

貴「・・・」

妙さんはゆっくり私の前に来る

パンッ！！

貴「っ・・・」

妙「ふざけないでちょうだい」

グッ！

平手打ちを食らったあとに髪の毛を引っ張られて床に倒された

妙さんが頭を踏む

妙「ほら、みんなも」

その声に応じるように周りの人も
蹴ったり、箒で殴ったり、水を掛けたり・・・

いじめの定番のオンパレード・・みたいな

その衝撃で頭がぐるりと動く

ちょうど目に入ったのは
ニヤつく山田さん

よかった・・・

そう思っていると妙さんが喋り出す

妙「沖田さんから聞いたわ
今度は山田さんを階段から落とそうとしたですって？
本当に最低な人ね」

貴「・・・」

妙「っ・・何とか言いなさいよ！」

カチカチカチ・・・という音に視線を上げる
妙さんはカッターを持っていた

その手が振り下ろされる

貴「！・・・」

とっさに身を引いたけど
間に合わなかった

ブラウスの肩が赤く染まる

妙「避けないでちょうだい」

再びカッターが振るわれた
今度は頬が浅く裂ける

後ずさると背中に扉が当たる

生きたいわけじゃない
でも、まだ死ぬわけには・・・

「おい・・・そろそろヤバいんじゃねぇか・・？」

妙「うるさいわ・・・全部こいつが悪いのよ」

そう言ってカッターを振りおろそうとした

ガタンッ！

扉が壊れる

「・・・おい、何してんだテメェら」

振り返ると